医学部受験を決めたら私立・国公立大学に入ろう!ドットコム

国立大学42校、公立大学8校、私立大学30校、防衛医科大学校の医学部受験の入試データと攻略のための戦術、予備校講師による医学部受験の勉強法アドバイス、
医学部合格体験記、海外大学医学部入試情報など、医学部合格に必要なすべての情報を掲載

理論化学
化学講座 第28回:電気分解【さまざまな電気分解】

Twitter Facebook Google+ LINE

今回は、前回の最後に引き続き、さまざまな電気分解反応を説明します。

  • ① 水の電気分解(希硫酸、KOH 水溶液の電気分解)
  • ② NaOH の製法、陽イオン交換膜法
  • ③ NaCl の融解塩電解
  • ④ Al2O3の融解塩電解(ホール・エルー法)

① KOH水溶液の電気分解

KOH水溶液を白金電極を用いて電気分解すると、結局、水が電気分解されます。

陽極 : 極板はPtですから、陽極板の溶解は起こらず、OHが酸化されてO2が生じます。
  4OH → O2↑ + 2H2O + 4e
陰極 : アルカリ金属のイオンのK+は反応しませんから、H2O が還元されてH2が生じます。
  2H2O + 2e → H2↑ + 2OH

陽極と陰極の反応をあわせると、2H2O → 2H2 + O2 となります。すなわち、この反応は水の電気分解なのです。

この反応で、少量のKOHやNaOHを加えるのは、水溶液中のイオン濃度を大きくして、電流を流しやすくするためです。

強塩基ではなく、強酸のH2SO4を白金電極を用いて電気分解しても、水が電気分解されます。

陽極 :

極板はPtですから、陽極板の溶解は起こりません。また、SO42ーも反応しないため、
H2O が酸化されてO2が生じます。

 

2H2O → O2↑ + 4H + 4e

陰極 :

水溶液は酸性なので、Hが電子を受け取って、H2が生じます。

 

2 H + 2e → H2

陽極と陰極の反応をあわせると、2H2O → 2H2 + O2 となりますね。やはり、この反応は水の電気分解なのです。

このように、KOH、NaOH、H2SO4の電気分解は、水の電気分解であることを覚えておきましょう。

1 2 3 次 ›
 
Twitter Facebook Google+ LINE

私立大学医学部 入学試験情報

国公立大学医学部 入学試験情報

海外大学医学部 入学試験情報

小・中・高校を探す(中学生以下向け)

準備中

塾を探す(中学生以下向け)

準備中