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生物という教科と出題傾向について

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高校生物とはいかなる教科であるか?

生物の勉強法に触れる前に、高校生物とはどのような教科であるかということについて、他科目と比較しながら理解する必要があります。

まず、一般的な理系科目の勉強法について触れておきます。普通、理系科目を勉強するとなると次のような方法が取られるのではないでしょうか。

  • 教科書であらかた公式や定理を覚える。

    (わからない場合は参考書を見つつ理解する。)

  • 知識が定着したら問題集で演習を重ねる。

    すべてわかる     → 1つ上のレベルの問題集でその単元を学習

    わからないものがある → 再び教科書や参考書に立ち返る

これの繰り返しに尽きると思います。また、公式や定理を覚える暗記作業よりも演習のほうがメインになりやすいですね。

しかし、高校生物にはこの勉強法がなかなか通じません。理由は2つあります。

高校生物には明確な定理や公式がない

1つ目は、明確な公式や定理がないことです。例えば数学の公式のように等式が書かれていてその周りを派手に飾ってあるというのであれば、どこを覚えればいいのかわかるでしょうが、生物にはこういったことはありません。また、この問題にはこの公式を使う!などと問題と公式、定理が1対1に対応することはありません。そもそも公式や定理がないのですから。

有名な参考書や問題集がない

2つ目は、有名な参考書や問題集がないことです。数学ならチャート、大学への数学、物理なら良問の風、エッセンス、物理の重要問題集、化学ならセミナー、重要問題集、新演習、新研究など、様々な有名参考書や問題集が浮かびます。しかし、生物にはいわゆる王道の参考書や問題集がありません。

以上に挙げた理由により、高校生物に対しては普通の理系科目とは異なる勉強法をしたほうが良いということがわかります。

生物の出題方法

次に生物の出題方法について述べていきます。受験における生物の出題のされ方は大きく2つに分けることができます。それは、知識問題と実験考察問題です。

知識問題

知識問題はしっていれば解ける、知らなければ解けないといった単純な問題です。

例)DNAの二重らせん構造を提唱した科学者を2人述べよ。

解答)ワトソンとクリック

これは知っていなければどうしようもないですが、知っていれば間違えようがありませんね。

知識問題は選択肢で答える問題か記述する問題かの2パターンがありますが、生物で難解感じが出題されるわけがありませんから、このパターンの差は大したことはないと言っていいでしょう。

ただ、文章を読んだだけで、自分で書くことをしてきていない人は、記述する問題で答えられないこともありますので、普段からノートまとめなど、手を動かす勉強そしておいたほうがいいでしょう。

実験考察問題

実験考察問題は知識だけでは解けず、実験に即して生物的な思考回路で考える必要がある問題です。詳しい例を挙げようとすると大問を丸々上げなくてはなりませんからここでは割愛させていただきますが、一般的な実験考察問題の流れとしては「以下の実験操作とその結果について述べた文章を読み、以下の問題に答えよ。」といったものになります。

では、この知識問題を実験考察問題の出題比と点数比はどれほどでしょうか?私立大学医学部の過去問を中心に解析した結果を以下に示します。

  • 【出題比】知識問題:実験考察問題=8:2
  • 【点数比】知識問題:実験考察問題=7:3

といったところです。このデータを用いて、次のパートでいよいよ勉強法について述べていきます。

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