面接試験で必ず問われる内容は、医師志望理由とその大学を受験した理由です。大学案内やHPなどをしっかり読んで、すぐに答えられるように準備しておきましょう。また、大学によっては、これらの内容に加えて自分の性格などを１分程度でアピールするように求められることもあります。

他にも大学ごとに様々な内容が問われますが、これらについて完全に対策することは不可能です。たとえ今までに出されたすべての過去問について回答集を作ったとしても、新しい質問を考え出されれば意味がないからです。

そこで、面接の対策をするにあたっては、問題を大ざっぱにカテゴライズして、それらについて大まかに自分の意見をまとめておくという程度にしておくほうが、質問に合わせて自由に答えられるため、有効です。私は指導するときに以下の５つのカテゴリーに分けて、それぞれについて考えさせるという指導をしています。

カテゴリー	問題例
自分自身のこと	医師志望理由、趣味、尊敬する人、理想の医師像、今まで一番辛かった事は何か
高校について	高校で頑張ったこと、学校で学んだこと、高校生活について
家族・友人について	家族の雰囲気はどうか、親についてどう思うか、親友と喧嘩をしたらどうするか
知識問題	TPPについて、東京オリンピックについて、臓器移植について、いじめについて
大学特有の質問	産業医とは何か、自分を花に例えると何か、北里柴三郎を知っているか、自己PR

質問は各カテゴリーの内容についての考え方を問うためにされる、サンプルのようなものだと考えて、準備するときに過去問は、こういう聞かれ方をするのか。という程度にとどめておき、各カテゴリーについての考え方を自分なりにまとめておく方が有効です。

ただし、グループ討論については別です。グループ討論をクリアするためには、一定の予備知識が必要です。その年にニュースになったことや、脳死・労働・女性の社会進出といった定番の問題について、自分の意見をまとめておきましょう。