理論化学
無機化学
第6回 電気伝導度、炎色反応、合金など
今回は、金属の性質のうち、重要なものをまとめます。
各物質を扱う時にも解説しますが、小問集合などで出題されることもありますので、性質ごとにも整理しておくとよいでしょう。
電気伝導性
電気伝導性が大きいものから順に金属を並べると
→Ag、Cu、Au、Alの順になる。
金属単体の色
Cuは赤色、Auは黄色、他の金属は銀白色。
常温で液体の金属
常温で液体である金属はHgのみ。金属以外の単体ではBr2が常温で液体。
合金を作りやすい金属
Hgは、金、銀、銅など、他の金属を容易に溶かして合金を作る。
この合金をアマルガムという。
軽金属
1族・2族・Alを中心とした10種類ほどの金属元素は、密度が4.0g/cm3以下である。
このような金属を軽金属という。
特に、Li、Na、Kは水よりも密度が小さく、水の上に浮く。
炎色反応
アルカリ金属・アルカリ土類金属などを中心とする一部の金属は、炎色反応を示す。
Li:赤、Na:黄、K:紫、Cu:緑、Ca:橙、Sr:紅、Ba:緑
★ゴロ
遷移元素
3~11族に所属する金属元素を遷移金属元素という。
遷移金属元素は価電子数が1個または2個であり、同族の元素同士よりも隣り合う元素同士の方が似たような性質を示す。
また、単体は硬く、融点は高い。化合物は有色のものが多い。
合金
次の組み合わせでできる合金は覚えてください。
銅+Zn : 青銅
銅+Sn : スズ
銅+Ni : 白銅
鉄+Cr+Ni : ステンレス
Pb+Sn : ハンダ
Al+Cu : ジュラルミン
Hg+他の金属 : アマルガム
Cr+Ni : ニクロム