小論文対策講座

小論文対策講座 講師
安達 雄大
「小論文の勉強で出遅れている・・・」。「小論文の勉強法に見通しが立っていない・・・。」「小論文の勉強をしたことがない・・・」。この講座は、まさにそんなピンチな状態にある皆さんの味方です。小論文で困っている人になるべく積極的に焦点を当てて、いまさら周りの人にきけない小論文の大前提からお話していきたいと思います。
小論文のポイント
小論文ですが、「論理性あり、問題の趣旨に沿っている」ということが大切です。小論文の判定では、結論が極めて非常識なものでなければ、結論の内容については特に問われません。
むしろ、結論に対するアプローチ。つまり論理性があるかどうかということが第一のポイントになります。次に、問題文がついている場合には、問題文としっかりかみ合っているかということがポイントになります。たとえ論理が完全であったとしても、論じている内容が問題文の意図とかみ合っていなければ、採点対象とはならないのです。
小論文の勉強法
小論文の勉強に関して自分でできることとして、「漢字練習」と「背景知識習得」を挙げることができます。誤字・脱字は、ひとつひとつは小さな減点でも、一定の数を超えると大きな失点につながります。漢字の書きの練習は欠かさないように。また、社会で取り沙汰されている時事的な事柄が課題文でテーマになっていた場合、それについて何も知らないということでは、それだけで答案の結果が決まってしまいます。日頃から、医療関連の事柄をはじめとする様々な社会の動向にアンテナを張って情報を収集しましょう。
しかし、一番注意しなければいけないのは、文章の書き方自体は原則として「誰かに見てもらう」ということではじめて勉強できるものだということです。自分で書いた文章は自分にとっては「正解」にしか見えませんから、身近なところで、答案を添削してくれる先生を探しましょう。
- 第10回同じことの繰り返しは、「強調」であるというよりも「停滞」である
- 第9回与えられたテーマについての知識は必要。しかし、その知識自体の説明には慎重に。
- 第8回課題文の「要約」のコツ その2
- 第7回課題文の「要約」のコツ その1
- 第6回課題文をダラダラ「要約」しない。
- 第5回「いきなり」書き出さない。(後篇)
- 第4回「いきなり」書き出さない。(前篇)
- 第3回「本文全体の論理的一貫性」は小論文における大前提。
- 第2回小論文における「正解」とは、「主張の内容」ではなく、「主張の論証」のことである。
- 第1回小論文とは「考え」を述べるものであって「思い」を述べるものではない。

安達 雄大
昭和53年生まれ。名古屋大学文学研究科博士課程出身。学生時代より大手予備校で指導を開始。現在は現代国語講師として全国で活躍する傍ら、医学系予備校で小論文指導も手掛ける。日々たゆまぬ研究に裏付けられた切れ味の鋭い現代国語の講義と丁寧な小論文指導により、受験生から絶大な信頼を集める。