私大医学部レベル別対策と教材の組み合わせ
私大医学部レベル別対策
1. 金沢医科・岩手・福岡レベル
ほとんどすべてが知識問題で、知識のレベルも簡単~標準程度のものが大半を占めます。1年に1問ほどはなかなかに難しい知識問題も出題されますが、知っていれば解くことができるのが知識問題ですから、対策としては教科書や資料集の暗記をひたすら進めていくことをお勧めします。
ひたすら教科書や資料集を暗記
2. 愛知・昭和・兵庫レベル(中堅レベル)
大学のランクとしては私大医学部のなかで中堅と言われるような大学ですが、生物の問題は平均より難しい問題の出題が見られます。昭和・兵庫はオーソドックスな良問を出す傾向にあり、愛知は実験考察問題の出題頻度が上位校並みです。ただ、愛知医科に関してはここ数年易化し、生物の受験問題としては平均以下の出題となりました。今後この傾向が続くのかはわかりませんが、いずれにせよ過去問を演習しておけば万全でしょう。
教科書や資料集を暗記 → 過去問演習で万全
3. 慶應・東京慈恵・順天堂レベル(上位レベル)
私大医学部のなかでもこの3校は偏差値・実力とも別格です。しかし、意外なことにそこまで難しい出題はなく、標準問題を中心に多少難しい問題が出題される程度です。ただ、東京慈恵は60分で大問4問など、3校とも制限時間がかなりタイトであるため、標準問題が出題されるとはいえ、高校生物にかなり熟達している必要があり、試験としての難易度はやはり高いと言えるでしょう。教科書や資料集で押さえる知識はそれほど細かいものは要りませんが、何度も繰り返し暗記しなおすことで問題を解くスピードを上げ、問題文の誘導にうまく乗れるよう習熟する必要があります。
教科書や資料集を暗記 → 問題文の誘導に乗れるよう習熟する
生物の教材
では、具体的にどのような教材を使うと良いのでしょうか。
数多くはありませんが、生物の教材として有用なものをリストアップしておきます。
参考書 | |
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教科書~基本 | 田部の生物基礎をはじめからていねいに センター試験 生物基礎の点数が面白いほどとれる本 |
標準~応用 | 資料集 フォトサイエンス生物図録―視覚でとらえる サイエンスビュー生物総合資料 スクエア最新生物neo |
問題集 | |
教科書~基本 | セミナー生物基礎+生物 リードLightノート生物 |
標準~応用 | 生物重要問題集―生物基礎・生物 大森徹の最強講義 生物Ⅰ・Ⅱ新課程増補版 生物(生物基礎・生物)標準問題精講 |
生物の教材の組み合わせ
ここでは、生物の教材の組み合わせを、志望校あるいは達成目標別に提示する。
1. 私大医学部中堅以下
知識暗記 | 教科書 田部の生物基礎をはじめからていねいに 資料集(すべてやらなくてもよい、問題演習した際にわからなかったところのうち、ほかの参考書に載っていなかった詳細を辞書的に調べるものとして使用する。) |
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問題集 | セミナー生物基礎+生物 orリードLightノート生物 生物重要問題集 過去問 |
2. 私大医学部中堅以上難関未満、地方国公立医学部
知識暗記 | 教科書 資料集全範囲(2~7章を重点的に行う(頻出のため)) |
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問題集 | セミナー生物基礎+生物 orリードLightノート生物 生物重要問題集 大森徹の最強講義 生物Ⅰ・Ⅱ新課程増補版 過去問 |
3. 私大医学部難関あるいは旧帝大医学部
知識暗記 | 教科書 資料集の全範囲全項目 |
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問題集 | セミナー生物基礎+生物 orリードLightノート生物 生物重要問題集 大森徹の最強講義 生物Ⅰ・Ⅱ新課程増補版 生物(生物基礎・生物)標準問題精講 過去問 |
では、問題集の使い方はというと、ほかの理系科目と違って、生物は演習でなく暗記が中心となります。したがって、問題集は暗記できたかどうかの確認のために使うものだ、程度の認識でよいと考えます。生物は問題集を解いてもできるようにはなりません、根底にあるのは知識の暗記です。根気よく実力を養うことを何よりも優先して日々の努力に励みましょう。