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山添の英語学習法
第2回 英語力補完計画~私大医学部編②~その2

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今回は、文法的に正しく読むことを心掛けて下線部解釈問題と下線部和訳問題に挑戦しましょう。

【1】次の英文を読み、以下の問いに答えなさい。

 Itai-itai disease refers to a syndrome that principally consists of a painful skeletal condition resulting from weak and deformed bones. The disease is characterized initially by complaints of spinal and leg bone pain, and an increasingly waddling gait due to bone deformities. These symptoms can persist and typically progress for several years, until the patient is eventually unable to walk and becomes bedridden.

問 Which of the following sentences is closest in meaning to the underlined part?

  1. The patient can carry on for few years as the signs of the disease improve, but eventually the patient will get worse and have to remain in bed.
  2. The disease might continue for some years, but the patient can become better by staying in bed and not walking.
  3. The patient could ultimately be confined to bed and incapable of walking as the symptoms of the disease become worse year after year.
  4. The symptoms of the disease might go on for a few years without changing, but the patient may lose the ability to walk from spending too much time in bed.

(2014年度東邦大学医学部第1問より抜粋)

語彙(下線部のみ)

□□ symptom症状・兆候
□□ persist続く
□□ typically典型的に・通常
□□ progress進行する
□□ until S + V...そしてついにSはV…
□□ patient患者
□□ eventually最終的に
□□ become bedridden寝たきりになる

文構造のポイント

①主語(S)と述語動詞(V)の対応を正しく把握しましょう。SとVが複数組存在する場合、対応するSとVに番号を振るとわかりやすくなります。

  • S1=These symptoms V1=can persist/V1’=[can] ... progress
  • S2=the patient V2=is ... unable to walk/V2’=becomes

②従属節は[ ]で囲みます。この場合、until the ... becomes bedriddenを[ ]で囲みます。

③等位接続詞and / orがある場合、何と何を結んでいるのかを把握します。この場合、1つ目のandはpersistとtypically progressを結び、2つ目のandは <is eventually unable to walk> と <becomes bedridden> を結んでいます。

④ These symptoms(これらの症状)が指しているのは、第2文にある complaints of spinal and leg bone pain, and an increasingly waddling gait due to bone deformities(脊髄と足の骨の痛みの愁訴、そして、骨の変形が原因の、だんだんよろよろとした歩き方)のです。これがpersist(続く)ことは決して良いことではありません。このような悪い内容とともに用いている場合、canは「できる」ではなく「…しうる」という「可能性」を表します。

▼主語を四角で囲み、動詞に下線を引いてみます。なお、be able toは1つの助動詞とみなし、is unable to walkをまとめて1つの述語動詞としました。
These symptoms (=S1) can persist (=V1) and typically progress (V1’) for several years, [until the patient (=S2) is eventually unable to walk (=V2) and becomes (=V2’) bedridden]

▼この主語と述語動詞だけを取り出すと、「その症状は…続き、進行する。そしてついに患者は歩くことができなくなり、…なる」となりますね。そこに残りの表現を当てはめていけばいいわけです。この文はそれほど複雑な構造ではありませんが、等位接続詞と従属節を意識して文法的に正しく読めたかどうか確認してください。

和訳例

イタイイタイ病とは、もろくなり、形の変化した骨が原因で生じる、痛みを伴う骨格の状態から主に成り立つ症状のことである。この病気は、第一に、脊髄と足の骨の痛みの愁訴、そして、骨の変形が原因の、だんだんよろよろとした歩き方によって特徴づけられる。これらの症状は数年にわたって続き、普通は進行する可能性があり、そして最終的に患者は歩けなくなり、寝たきりになる。

選択肢

▼それぞれの選択肢の意味は以下の通りです。

a. The patient can carry on for few years as the signs of the disease improve, but eventually the patient will get worse and have to remain in bed.
(その患者は、病気の兆候が改善するにつれて数年間は持ちこたえられるが、最終的には悪化し、寝たきりにならざるを得ない。)
→improve(改善する)とは書かれていないので、×。

b. The disease might continue for some years, but the patient can become better by staying in bed and not walking.
(その病気は数年間続くかもしれないが、患者はベッドに寝たままで歩かないことによってよくなる。)
→become better(よくなる)とは書かれていないので、×。

c. The patient could ultimately be confined to bed and incapable of walking as the symptoms of the disease become worse year after year.
(その患者は、病気が年々悪化するにつれて、最終的に床について歩くことができなくなる。)
→正解。

d. The symptoms of the disease might go on for a few years without changing, but the patient may lose the ability to walk from spending too much time in bed.
(その病気の症状は数年間変化せずに続くかもしれないが、患者はあまりにも多くの時間を寝たままで過ごすことによって歩く能力を失うかもしれない。)
→本文には progress(進行する)とあり、また、歩く能力を失うのは寝たままで過ごしているためではないので、×。

▼この問題では、単語や熟語の意味についての知識と、文構造の正しい把握、特に、andによって結ばれているものと従属節の範囲がポイントでした。

 

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