滋賀医科大学 英語 過去問解析
分析表
大問種別 | 解答方式 | 問題内容 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
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英作文 | 記号選択式 | 語句整序作文 | |||||
英作文 | 記述式 | 自由英作文 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
英作文 | 記述式 | 和文英訳 | 〇 | ||||
会話文 | 記号選択式 | 空所補充問題 | |||||
会話文 | 記号選択式 | 内容一致文選択 | |||||
会話文 | 記号選択式 | 下線部解釈 | |||||
会話文 | 記述式 | 空所補充問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 言い換え問題 | 〇 | ||||
読解 | 記号選択式 | 下線部解釈 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
読解 | 記号選択式 | 空所補充問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 主題選択問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 段落整序問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 内容一致文選択 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
読解 | 記号選択式 | 内容真偽問題(T/F) | |||||
読解 | 記号選択式 | 文整序問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 文補充問題 | |||||
読解 | 記号選択式 | 用法判別問題 | |||||
読解 | 記述式 | 言い換え問題 | 〇 | 〇 | |||
読解 | 記述式 | 下線部和訳 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
読解 | 記述式 | 空所補充問題 | |||||
読解 | 記述式 | 内容説明 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 言い換え問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 空所補充問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 正誤判別問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 適文選択問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 発音・アクセント | |||||
文法・語法・語彙 | 記述式 | 言い換え問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記述式 | 空所補充問題 | |||||
文法・語法・語彙 | 記述式 | 正誤判別問題 |
*2015年度の内容一致文選択問題は「本文の内容に従って与えられた語句を正しい順番に並べ換える問題」。
傾向
90分で大問は3問。記述式と記号選択式の併用。第1問と第2問は長文読解総合問題。第3問は和文英訳問題。長文読解総合問題では内容説明問題、言い換え問題、下線部解釈問題などが出題されている。2016年度までは長文読解総合問題が2題出題され、2017年度は1題のみとなったが、2018年度に再び2題に変更された。2016年度までは長文読解総合問題の内容に関連した自由英作文が出題されていたが、2017年度からは和文英訳問題になった。第1問と第2問の小問数は合計29問でそのうち22問が日本語による記述式問題であり、解答量がきわめて多い。
読解問題過去出題テーマ(★は医療系テーマ)
「伝統的な祭りの意味」
「神話を通じて過去の災害について学ぶ研究」
「古代人のゲノムの分析からわかったこと」
「人間が感じる恐怖と実際の危険性の度合いとの違い」
「リチャード3世のDNA分析」
「見ず知らずの人とのやりとり」
「絶滅した種を科学の力で蘇らせることは正しいのか(※2015年度大阪大学後期日程と同じ出典)」
対策
90分という試験時間を考慮すると全体的に問題量が多く、特に読解問題では英文が長く、設問も解答の記述量も多いため、迷わずに正確かつ速やかに読み解き、解答を作成することが求められる。例年、自然科学系の英文を中心に多様なテーマの英文が出題されているので、どのようなテーマの英文が出題されても内容を理解できるように日ごろから多様なテーマの英文を読み、語彙や背景知識を習得し、内容理解力を養おう。英作文については、2017年度から和文英訳問題に変更されたが、それ以前は自由英作文が出題されていたので、どの形式でも解答できるように日ごろから練習しておく必要がある。
攻略ワンポイント
2017年度の和文英訳問題では作家の村上春樹氏と野球選手のイチロー氏のことばをそれぞれ英訳させた。前者は村上氏が2009年にエルサレム賞を受賞した際の演説の一部であり、新聞などでも報じられた有名な「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」という一節である。これはもともと英語でなされたスピーチで、原文は"no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg” である。 もちろん、この入試問題ではその原文を再現させることが目的ではなく、たとえば「卵の側に立つ」を「卵の味方をする」と解釈して“I will stand up for the egg” “I will support the egg” などと表現することもできよう。大切なことは、「何を伝えようとしているのかを正確にとらえること」と、「その伝えようとしていることを表せる適切な英語の表現を用いること」である。 2018年度は鶴見俊輔氏の『思い出袋』(岩波新書)の一節を読み、その内容を著者の意図を解釈しながら120語以内で英訳する問題であったが、これも「伝えようとする内容を正確にとらえたうえでそれに適切な英語の表現を用いること」が求められている。