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奈良県立医科大学 生物 過去問解析

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分析表

分野 2017 2016 2015
生命現象と物質 生体物質と細胞
生物の体内環境の維持
呼吸
光合成
窒素同化
遺伝情報とその発現
バイオテクノロジー
生殖と発生 有性生殖と染色体の分配
動物の配偶子形成と受精
動物の初期発生と形態形成
植物の配偶子形成と器官の分化
生物の環境応答 刺激の受容と反応
動物の反応と行動
植物の環境応答
生態と環境 生物群集
生態系の物質生産
生態系と生物多様性
生物の進化と系統 生物の起源と生物の変遷
生物の進化とそのしくみ
生物の系統

傾向

小問数は次のとおりである。

2017 2016 2015
小問数 34 29 8
解答平均時間 1分45秒 2分04秒 7分30秒

過去3年間をみると出題数は小問数で2017年と2016年は34問、29問であった。しかし、2015年は8問で1問につき200~300字で記述する特殊な問題であった。試験時間は理科1科目で平均60分。

出題分野は分析表にあるように、「生体物質と細胞」、「遺伝情報とその発現」は、毎年出題されている。基本用語から考察問題まで問われる。記述問題で得点差がつく。

2017年は呼吸と光合成、真核生物の遺伝子発現、植物の器官形成(ABCモデル)、植生の遷移、個体群、地質時代、植物の分裂などが問われた。2016年は細胞分画法、ウニの受精、真核生物の遺伝子発現、免疫、ハーディ・ワインベルグの法則、生態系の物質生産、フィンチのくちばしの形質置換などが問われた。2015年は、全8問とも、基本的な用語、器官の構造や働きを200~300字で説明する問題であった。

難易度は、標準~やや難である。

対策

①光合成は、葉緑体におけるチラコイドでの反応とストロマでの反応の物質の出入りについて正確に理解しておこう。また、C4植物、CAM植物の特徴についても記述できるようにしておくことは必須。

②ウニとカエル双方の卵割の仕方と各期の特徴を、教科書記述と図を併せて理解しておこう。中胚葉誘導、神経誘導のそれぞれのプロセスを理解し記述できることは必須。

③植物の環境応答は、花芽形成と発芽のしくみを理解し、併せてフロリゲンやジベレリンといった、さまざまな植物ホルモンのはたらきも覚えておこう。

④免疫は、教科書と資料集を併用して自然免疫と獲得免疫である体液性免疫、細胞性免疫のそれぞれの起動の仕方について理解しておこう。実験問題にも慣れておこう。

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