京都府立医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | |
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ○ | |
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ○ | ○ | ||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | ○ | ||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | |||
動物の反応と行動 | ||||
植物の環境応答 | ||||
生態と環境 | 生物群集 | |||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ||||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 19 | 15 | 12 |
解答平均時間 | 3分09秒 | 4分00秒 | 5分00秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で12~19問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「遺伝情報とその発現」、「生体物質と細胞」、「生物の体内環境の維持」、「バイオテクノロジー」が頻出。いずれも記述問題で、この傾向は今後も大きくは変わらないだろう。
2017年は、ABO式血液型と凝集反応、昆虫の初期発生と母性効果因子、DNAの複製とテロメア、ヒトの性周期。2016年は、神経細胞の分化と細胞周期、RNA干渉、抗体遺伝子の再構成、2015年は、減数分裂と染色体突然変異、神経細胞の分化とタンパク質の働き、細胞周期とDNAの修復、脳の性分化についての問題がそれぞれ出題されている。
難易度は、標準~難である。
対策
動物生理を中心に考察問題に対応するべく理解力と推察力を養う必要がある。
①遺伝情報とその発現は、考察問題が大半なので、演習問題で対応力を養う必要がある。実験で問われている内容について、的確に記述できる力を日頃の学習で身につけよう。
②生物の体内環境の維持は、ホルモンのはたらき、フィードバック調節について記述できることに加えて、免疫全般について資料集などを活用して理解を深めておこう。
③生殖と発生は、遺伝子やタンパク質による発生の調節に関する実験考察問題に数多く取り組んでおこう。
④呼吸では筋肉での解糖のしくみとATPの生産、供給について押さえておこう。