浜松医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | ○ |
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ||
呼吸 | ||||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ||||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | |||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ○ | ○ |
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ○ | ○ | ||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ○ | |
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ||||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 19 | 21 | 19 |
解答平均時間 | 3分09秒 | 2分51秒 | 3分09秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で19~21題である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「生体物質と細胞」、「遺伝情報とその発現」、「刺激の受容と反応」は、毎年出題されている。基本用語から考察問題まで問われる。
2017年は酵素のはたらき、被子植物の光周性、短日植物、長日植物について、植物のファイトマーに関する描図問題。神経誘導に関する実験考察、真核生物の遺伝子発現、キメラマウスについて。2016年は光受容をキーワードに眼の構造と光発芽種子の融合問題、遺伝子発現、個体群の相互作用、腎臓と尿崩症がそれぞれ問われた。2015年は細胞の構造、共生説、DNAの複製、個体群の密度効果、アメフラシの学習についての設問があった。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①細胞のはたらきについては、教科書で細胞小器官について正確に理解しておこう。ミトコンドリアと葉緑体については、共生説とともに理解して暗記することが必要である。基礎固めを確実に行おう。
②刺激の受容と動物の行動は頻出なので、慣れと脱慣れしくみ、シナプスでの神経伝達物質の増減、そこでかかわるイオンについて正確に覚えておく必要がある。
③発生は実験系が主体であるが、比較的取り組みやすい設問内容なので、類題で習熟すれば大半の設問は解ける。ただ、ノックアウトマウス、キメラマウスを扱った考察型の論述問題も見られる。合わせてES細胞やiPS細胞についても正確に理解しておこう。