東海大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | |
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ○ | |
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ○ | |||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ○ | |
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ||||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | ①43 ②38 | 25 | 18 |
解答平均時間 | 1分37~51秒 | 2分48秒 | 3分53秒 |
※2017年度の小問数について①は1日目、②は2日目の試験である
過去3年間をみると出題数は小問で18~43問。試験時間は理科1科目で70分。
出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」からの出題が多い。「生物の体内環境の維持」、「遺伝情報とその発現」は毎年出題され、実験系の大問も必ず出題される。
2017年は代謝、DNAの複製、脚気に関する問いと酵素のはたらきについて、胃液の分泌調節、動物の学習能力、分子時計とハーディ・ワインベルグの法則、動物の発生と神経誘導など、2016年はヒトゲノムの遺伝子数とPCR法、電気泳動、神経筋標本を用いた筋収縮、肝臓のはたらき、免疫のはたらき、個体群と種間関係など、2015年は体内環境の維持、ホルモン、視細胞の機能、細胞周期の調節、核の初期化などについてそれぞれ問われた。難易度は、標準~やや難である。
対策
①免疫は、実験とその結果や知識を組み合わせた問題の演習や過去問演習を行う必要がある。
②遺伝子とその発現については、知識問題は基本知識を理解し覚えれば得点しやすい。バイオテクノロジーとの融合問題などの難問対策も必要である。
③進化について、分子時計、分子進化、分子系統樹、ハーディ・ワインベルグの法則などの習熟に努めたい。
④DNA複製のリーディング鎖、ラギング鎖の設問はパターンが決まっており、類題演習をしておこう。
⑤代謝、体内環境の維持は、体内でどのような生命現象が進行しているのかについて総合的に演習したい。