聖マリアンナ医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ||
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ||
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ○ | |
バイオテクノロジー | ○ | |||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ○ | |
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | ○ | ||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ||
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ○ | |||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ||||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ||||
生物の系統 | ○ |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 21 | 30 | 26 |
解答平均時間 | 3分34秒 | 2分30秒 | 2分53秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で21~30問である。試験時間は理科2科目で150分。
出題分野は分析表にあるように、「遺伝情報とその発現」は毎年出題され、DNAとRNAの構造の相違、相補鎖の塩基配列などについて問われている。「生殖と発生」からは、中胚葉誘導の問題や、トリソミーといった染色体数の異常の問いが出題されている。
2017年は細胞周期、ニューロン、バイオームが出題され、2016年は、ミトコンドリアのはたらき、腎臓の機能、中胚葉誘導、2015年は植物の環境応答、染色体異常、ヒトの進化などがそれぞれ出題された。知識と実験データをもとに生命現象についての説明を問う問題が大半を占める。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①細胞周期は間期、分裂期の各特徴、各チェックポイントを理解すること。さらに各分裂期と細胞骨格との関連について知識を定着させておこう。
②バイオ―ムや光合成のカルビン・ベンソン回路、植物ホルモンなどは、教科書を正確に覚えていれば対応できる。
③呼吸はミトコンドリアの機能などについて、考察問題にも十分対応できるよう的確な理解を要する。最新の知見も問われるので、新しい情報にも目を配っておくことが必要である。
④染色体数の異常、翻訳開始点からのアミノ酸数など、日頃から演習を重ねておきたい。
動物生理、植物生理の全般から出題されるため、満遍なく学習する必要がある。