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東京慈恵会医科大学 小論文 過去問解析

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過去三年間の出題内容

2018年 面接時間帯により異なる課題文を読み、1200字~2400字で考えを述べる。
2017年 面接時間帯により異なる課題文を読み、1200字~2400字で考えを述べる。

分析

2017年より小論文が課せられるようになった。課題文を読み、60分以上120分以内で1200字以上2400字以内で論じるものである。課題文は「随時変えていく」と公表しているように、面接時間帯によってすべて異なっている。過去二年間に出た課題文の内容の一例としては「リーダーの素質について」や「フランスのスカーフ着用禁止について」「人間関係の希薄化について」など、様々である。

課題文に対して自らテーマを設定して論じるもので字数設定も広く自由度は高いが、テーマ設定を適切に行う必要がある。大学が2016年11月に公表した二次試験の文書には、「自分でしっかり物事を考え、その考えを他者に分かりやすく伝えようとする力、さらに、今自分が持っている知識を基に状況を理解して判断する力を評価し」、「読み手にわかりやすいように書いてください」「小論文の受験技法を問うものでも、国語の試験でもありません」「世界でたった一人の『自分』が考えたことを『他者』に伝えようと努力する人を求めています」とある。

論理的思考力や表現力はもちろん独自の視点や独特な発想力なども見られていると考えられるので、小論文に自信のある人には向いているだろう。

「“知識・技術・医の心”を学ぶことによって医学を深く理解し、豊かな人間性と倫理的・科学的判断力を涵養する」という医学科の教育理念を実践でき、建学の精神である「全人的な医学・医療を実践するための礎」を身につけられる素養のある学生を求めていることがうかがえる。

対策

1200字以上2400字以下の小論文の作成には、序論・本論・結論という小論文の基本の流れをしっかり押さえて構成メモを作成することから始める。いきなり2400字の小論文作成はハードルが高い。構成メモをもとに初めは1200字を目標に作成していこう。難しければ600字や800字からスタートしてもよい。このとき、自分の考えの根拠は必ず含めること。作成したら、より掘り下げることができる部分はないか考えて1500字、1800字、2000字、2400字と徐々に字数を増やして書いていく。その際に、自分の考えに対して予想される反論や、別の視点からの考え方を想定したり、対比などを用いて文章をわかりやすくしたりできないかを考えるとよい。また、自分の考えの根拠を支持する具体例などをいれることも検討してみよう。

「わかりやすい文章」のカギとなるのは論旨が明快であるということと、視覚的な負担が少ないということである。結論を冒頭に入れる頭括型か冒頭と最後に入れる双括型を使うことで論旨が明快なも文章が書きやすくなる。また、一文の長さを最大70字程度に抑えることで読みやすい文になる。

課題文を読み、素早く自らテーマを設定して「自分でしっかり物事を考え、その考えを他者に分かりやすく伝えようとする力、さらに、今自分が持っている知識を基に状況を理解して判断する力を評価し」、「読み手にわかりやすいように書」くためには、課題発見力・論理的思考力・多面的な視野・コミュニケーション力・表現力・読解力など様々な力を養成する必要がある。そのために、因果関係・二項対立などを意識して文章を読んだり書いたりすること、時事問題に目を通して医療との関係性や自分の考えを述べられるようにすること、医療用語や時事用語などを正しく理解し問題点を指摘したり自分の考えを述べられるようにすること、相手の同意や共感を得ながら納得させる方向で物事を考えるようにすること、自分自身の体験や見聞などを根拠として述べることなどを行おう。

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