福岡大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ||
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ||
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ||||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ||
バイオテクノロジー | ○ | |||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | ○ | ||
動物の配偶子形成と受精 | ○ | |||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ○ | |||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ○ | ○ |
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ||||
生態と環境 | 生物群集 | |||
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ○ | |||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ||||
生物の系統 | ○ |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
---|---|---|---|
小問数 | 31 | 28 | 32 |
解答平均時間 | 1分56秒 | 2分08秒 | 1分52秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で28~32問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」、「生殖と発生」からの出題が多い。「刺激の受容と反応」からは毎年出題されている。また、昆虫の行動など、実験問題も多い。難問はほとんど出題されておらず、標準的な設問内容が多い。
2017年はホルモンのはたらき、脳の機能などに関する中枢神経系、呼吸と発酵、被子植物の受精と重複受精、アメフラシの学習行動、炭素循環、窒素循環など、2016年は遺伝とその発現、感覚器、神経の伝導・伝達、植物の系統と進化など、2015年は酵素のはたらき、細胞の分化、免疫のはたらき、心臓拍動の調節などについてそれぞれ出題された。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①ヒトの体内環境維持、ホルモン・免疫・酵素のはたらきは基本から問題演習を行いたい。
②呼吸は、解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の各ステージの特徴、物質の出入りや発酵の経路も正確に理解しておこう。
③植物は、重複受精と核相の変化、さらにABCモデルとこれに伴う遺伝子の比率の設問も理解しておきたい。
④刺激の受容と反応は、活動電位の発生するしくみや計算を含む問題について、基本問題で演習しておこう。
⑤動物の行動と反応は、アメフラシの鋭敏化、慣れのしくみについてしっかり内容理解を進めておきたい。