らくらくマスター物理
- 出版社
- 河合出版
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 河合塾物理科
- 難易度
- 教科書~入試基本
書評
教科書レベルから入試の基本レベルへステップアップする際に、是非やっておきたい基本問題で構成されている。レベル的には教科書章末問題程度から、入試の基本問題程度まででセンサーなどより簡単、リードLIGHTノートよりややむずかしい程度である。
短いが、無駄なくポイントを網羅しており、物理のエッセンスや為近の物理ノート(基本編)、橋本流解法の大原則などの問題数を補う目的で使用したい一冊。
解説も非常に丁寧で、物理のエッセンスとこの問題集を、解説がしっかり理解できて解法が整理される程度までやり込んでおけば、偏差値60近くはあるだろう。私立大学医学部で物理が難しい大学でないなら年度によるが、6割程度は得点できる。
ただし、剛体の釣り合いや熱と温度など、やけにあっさりと終わってしまっているところもあるので、この本だけで仕上げにするのは少し厳しいと思われる。
ただ、この本が十分できないのに、次の段階の良問の風や物理の基礎問題精講などに進むと、解説がほとんど理解できない。中堅私大医学部や地方国立大学医学部を受験する人は仕上げの問題集の一歩手前の段階として、上位私立大学や都市部の国立大学医学部を目指す人は、高校2年生のころに基本を確かめるための段階として、用いると良い。
目次
力学
- 物体の運動(基本問題7問例題7問)
- 運動の法則(基本問題9問例題10問)
- 力学的エネルギー(基本問題6問例題7問)
- 剛体の釣り合い(基本問題3問例題3問)
- 運動量(基本問題6問例題8問)
- いろいろな運動(基本問題10問例題14問)
熱
- 熱と温度(基本問題4問例題3問)
- 理想気体の性質(基本問題4問例題5問)
- 気体の分子運動(基本問題5問)
- 熱力学(基本問題3問例題13問)
波動
- 波の性質(基本問題7問例題6問)
- 弦と気柱(基本問題5問例題3問)
- ドップラー効果・干渉・屈折(基本問題5問例題6問)
- 光波(基本問題6問例題8問)
電磁気
- 物体と電気(基本問題8問例題4問)
- 電場(電界)と電位(基本問題7問例題9問)
- コンデンサー(基本問題4問例題10問)
- 直流回路(基本問題3問例題9問)
- 電流と磁場(磁界)(基本問題7問例題4問)
- 電磁場中の荷電粒子の運動(基本問題3問例題3問)
- 電磁誘導と交流(基本問題12問例題13問)
原子
- 粒子性と波動性(基本問題11問例題8問)
- 原子核(基本問題8問例題5問)