書評

特にセンター試験で活用できるさまざまなテクニックを盛り込んだ本、穴埋め形式の利用法など、本質的でないものも載っているが、初歩的な受験数学のテクニック書といった感じの本。教科書事項を修了し、センターレベルの問題演習をいくらか積んだ後で手に取ると良い。あるいはセンター試験で8割程度とれるが、それ以上の点数を取れない人が、センターの勘どころを掴んだり、苦手分野の知識補充をするのによい。

問題はセンター試験の過去問の一部を切り取ったものが多く、解答欄を利用した解法や計算が少なくてすむ方法、頻出のパターンなどが取り上げられている。

特に図形やベクトル、微積分などは充実していると思う。この本だけでセンター試験の勉強を完結させるのは無理があるが、「センター試験重要問題集」や「チャート式センター試験数学IAIIB」などと併用すると良いだろう。

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