駿台 理系標準問題集化学(新装版)
- 出版社
- 駿台文庫
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 石川正明・片山雅之・鎌田真彰・仲森敏夫・三門恒雄
- 難易度
- 入試基本~発展問題:172問
書評
202問の大学入試標準問題を集めた良問題集。レベルは高くなく、低くなく、まさに入試問題で落とすことのできない問題を網羅している。
私立大学医学部や地方国立大学医学部、あるいは名古屋大学のような化学がさほど難しくない旧帝国大学レベルに対応することができる。
セミナーや重要問題集のような問題の難易度の傾斜がなく、ほぼ同レベルの問題が並ぶため、202問で標準レベルのほぼすべてのパターンを網羅することができる。
ただし、いきなりこの本に取り組むのは無謀であるので、らくらくマスターやセミナーの基本問題レベルがきちんと理解できている程度の実力は欲しい。特に、計算方法などをマスターしていない、無機や有機の知識が不十分という状態でこの本に取り組んでも得られるものは少ないので、まずは教科書レベルの知識をしっかりと講義集や教科書で学び、チャート式、新研究、あるいは照井式解法カードのような少しレベルの高い講義集を読みながら、同時並行で進めていくと効果が上がるだろう。
現役生で時間がない場合はらくらくマスター+講義集⇒本書+照井式という組み合わせが最も効率が良いだろう。
この本と、過去問題集が一通り完成していれば、私立大学医学部や地方国公立大学医学部の合格ラインは十分に突破できるので、あれこれと手を出さず、この本一本に絞っていくとよい。
目次
第1章:物質の構成
- 1:原子・物質量(7問)2:原子の性質と化学結合(4問)3:結合・構造と物質の性質(14問)
第2章:物質の状態1(状態の理論)
- 1:気体の法則(7問)2:状態変化と蒸気圧(8問)
第3章:物質の状態2(溶液の理論)
- 1:物質の溶解(6問)2:希薄溶液の性質(7問)3:コロイド溶液(2問)
第4章:物質の変化1(反応の理論)
- 1:熱化学(8問)2:反応速度(7問)3:化学平衡(7問)
第5章:物質の変化2(基本的な反応)
- 1:酸と塩基(8問)2:nomarkerlist6問)3:電気化学(7問)4:沈殿・弱酸生成・揮発性酸生成・錯イオン生成・分解反応(7問)
第6章:物質の性質1(無機化合物)
- 1:単体と(X、O、H)(7問)2:イオン分析と気体の製法・性質(10問)3:元素別、族別各論(20問)
第7章:物質の性質2(有機化合物)
- 1:構造と異性体(6問)2:脂肪族化合物(C、H)(5問)3:脂肪族化合物(C、H、O)(6問)4:芳香族化合物(12問)
第8章:物質の性質3(天然有機物と合成高分子化合物)
- 1:糖類(5問)2:アミノ酸・ペプチド・たんぱく質・酵素・核酸・医薬品(8問)3:脂質(6問)4:高分子化合物(12問)