センメルワイス大学 日本人コーディネーター(西川さん)への取材①
2016年9月6日
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ハンガリーは日本と7時間も時差があるほど離れていて、東欧ということもあって日本ではニュースも少なく、日本人にはなじみの薄い国です。
しかし、今や数百人の日本人学生がセンメルワイス、ペーチ、セゲド、デブレツェンの4校で医学を学び、多くの学生がハンガリーからの奨学金で学費を賄っているなど、医学教育に関しては、深い関係にあります。
センメルワイス大学は、ハンガリーの首都、ブダペストにある大学ですが、この、ブダペストという町は、日本の町と比べて、多くの違いがあるようですね。
私が驚いたのは、国会議事堂やドナウ川河畔など、町の多くが世界遺産に指定されていることです。
日本の街並みとは違い、かなり歴史を感じられるような、そういう街並みのようですね。 - Ans:
- はい。ヨーロッパらしい建物を実際に目にして、こちらにいらっしゃる学生さんも驚かれる方が多いです。町を歩いていると石の装飾が綺麗に施されている建物が多いので、何の建物だろうとふと足を止めることもありますが、実際は普通に人が住んでいてアパートとして使われています。普通に暮らしている建物でも「建物の外観(景観)を変えてはいけない」という決まりがある為、中はリフォームやリノベーションがしてある建物が多いですが、外観は建てられた時のままという建物が非常に多いです。そういう事もあって、今でも歴史を感じることができる街並みあることは確かです。
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- ハンガリーの中で、西川さんが、日本人に特に訪れてほしいと思う場所はどこですか。もしよかったら、詳しく教えてください。
- Ans:
- 王宮~くさり橋のエリアには是非訪れていただきたいです。日本からいらっしゃる観光客の方にはあまり人気がない場所かもしれないですが、時間が許すなら国会議事堂の見学も個人的にはお勧めです。中を見学するには、予め入場券を購入しておく必要があるのですが、もし時間がなければ外観も十分見応えがあるので、ドナウ川をはさんだ反対側から見るのもお勧めです。特にブダペストの夜景は綺麗で、国会議事堂~王宮~くさり橋のライトアップを見ることができるドナウ川のナイトクルーズも大変お勧めです。
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ところで、日本ではハンガリーの料理は、あまり知られていませんが、ハンガリーの料理というとどういうものがあるでしょうか。
また、西川さんが一番好きなハンガリーの料理を教えてください。 - Ans:
- 一番の名物は、牛肉や様々な野菜を煮込んだ赤いパプリカ粉の色をしたグヤーシュスープです。それをメインデイッシュとして食す家庭もあり、家庭ではチーズ味の一口パン(スコーン)やパンを一緒に食します。その後のデザートはクレープで、カッテージチーズ、カスタードクリーム、シナモンをそれぞれくるくると巻いて食べるのがハンガリー風です。初めてハンガリーに来た時は毎日なんて脂っこいものを食べるんだろう、と日々驚くことが多かったですが、今ではこの組み合わせがお気に入りです。
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ハンガリーの大学には、多くの留学生がやってきているそうですが、ブダペストには、観光客も多く訪れるようですね。
やはり、EUからの人が多いのでしょうか。 - Ans:
- ハンガリーは世界的に有名ではないですが、実はEUでは物価が安く、温泉に入ることができ、食の美味しい国として有名です。イタリア、ロシア、ドイツ、オーストリアからの観光客は多いようです。
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ところで、ハンガリー語は難しそうです。少なくとも高校卒業までハンガリー語に接したことのある日本人の高校生は極めてまれだと思います。
ブタペストの市内で買い物に行ったり、バスや電車に乗ったりするのに、ハンガリー語がわからないとかなり不便というか、大変なのではないかと思いますが、どうでしょうか。 - Ans:
- ブダペストではハンガリー語ができなくても、特に不便に感じること少ないと思います。近年ハンガリーが観光に力を入れていることもあるのか(首都であることも関係あると思いますが)、英語ができる人も多く、外国人慣れしている人も多い印象です。ハンガリー語ができなくても、ハンガリーは優しい人が多いので、困っていたら手を貸してくれる人は多いので、ハンガリー語ができないことが生活のネックになることはないと思います。
- Que:
- ありがとうございました。