次に各教科の私がおすすめする参考書とともに、勉強法を紹介したいと思います。

数学

名古屋大学医学部医学科 渕野 孝明君

数学は最も点差が付きやすい科目でありながら、もっとも勉強時間に比例しない科目だと思います。数学は勉強法を間違えると全く学力が上がらないばかりか、時間を無駄にしてしまい他の科目にも影響を与えてしまいます。

よく見られるのが効率よくやるためなのか、答えを開きながら問題を解くということです。これはたくさんの問題を解くため一見効率がいいようですが、これはいざ次に自力で解いてみるとほとんど解けません。一つの問題にたくさんの時間をかけて考えるのは確かに時間がかかりすぎますが、やはり自分で解くときにはじめて学力は向上するので、答えを見た後に自分の力でできるかどうかがとても重要であると思います。

さらに、数学は公式を暗記してそれを使って解けばいいと思っている人がいますが、私は一つ一つの公式がなぜそうなるのかを理解することは大変重要であると思います。確かに公式を証明しろという問題はほとんどありませんが、公式を証明するときに使う考え方は他の問題でとても役に立ちます。ですから、新しい公式を学んだ時は、必ず証明を理解するようにしてください。

 

では最後におすすめの参考書を紹介したいと思います。

  • 新数学スタンダード演習 東京出版
  • 合否を分けたこの一題 東京出版

英語

英語は勉強時間に比例する科目ですが、成績を安定させるのに膨大な時間がかかるとともに、勉強法がとても重要だと思います。これから勉強法を述べていきたいと思います。

まず先生によって様々な事を言いますが私は英語の基本は、単語力だと思います。英語の参考書をやるときに単語がわからなくて調べたり、語注を見ながらやるのは大変効率が悪いと思います。ですから、まず自分でやると決めた単語帳をやりきることが英語学習の第一歩だと思います。単語学習についてですが、よく単語は電車の中などの空いてる時間にしかやらない人がいますが、これで覚えられる人はいいのですが、しっかりと覚えられないと思います。ですから、しっかりと机の上で単語を覚える時間を作ることが重要です。さらに覚え方ですが、一日に20個覚えるなど決めてやる人がいますがこれは結局何日か経つと忘れてしまうので、一回で100から200の単語に目を通すことを何日もやるという方法がいいと思います。ぜひ実践してみてください。

単語の基礎ができたら次は文法と解釈をやるといいと思います。これは地道に分野ごとにやっていくしかありません。最後にお勧めの参考書を書きますが℃の参考書をやるにしろ最後までやりきることが重要です。

最後に英作文の学習について話します。英作文は大前提に、文法の基礎がしっかりしていることが重要です。文法的に誤った分を書いてしまうと、ほとんど点数がもらえないため大きく周りと差が出来てしまいます。文法が出来たら、次は基本例文を覚えてください。これはどんな問題でも基本となる骨組みの文があり、基本例文を使ってどの文も書いていくようにしてください。そして最後にひたすらフレーズや表現を覚えてください。やはり英作文に出やすいフレーズと出にくいフレーズがあり、たくさんのフレーズを覚えることがそのまま英作文の学力の向上につながります。しかし、時間をかけても本番で自分が覚えていたものがそのまま出ることは、少ないですし成績に反映されにくいため英語が苦手な人は、あまり時間をかけないほうがいいと思います。

では最後に、お勧めの参考書を紹介したいと思います。

  • 英文解釈の透視図 研究社
  • 基礎英文問題精講 旺文社
  • 全解説頻出英文法・語法問題1000 桐原書店
  • 竹岡広信の英作文が面白いほどかける本 中経出版