国語

現代文は、覚えるべきことは特にないので、一学期から、先生に添削をお願いしました。センターに関しては、塾の講習に参加して解き方を学び、過去問を用いて実戦練習をしました。

古文、漢文は、先生に過去問の記述の添削を2学期からお願いしました。本文の要素を的確に解答にできないと、なかなか点数に反映されないので、よい練習になったと思います。結果として、模試での得点をかなり上げることができました。センターに関しては学校でのセンター演習の授業を活用して演習を積みました。例外はありますが、センターの問題文は過度に難解なことはないので、基礎を固めたうえで、和歌の読解や内容把握の問題などに慣れることが重要です。

センター国語について補足:センター国語は時間的余裕がありません。解く順番はそれぞれが決めればよいですが、普段から演習のときに何通りか試してみて、複数の解答順序を想定して、本番の予期せぬ難化に備えましょう。ちなみにセンター国語の点数は、過去問の演習量に比例しません。解答のポイントを押さえて演習しないと時間を無駄にします。この「ポイント」はなかなか自分で気づくことはできません。そこで予備校の出番です。私は地元の小さな予備校で、国語センター特に現代文の講座をとり、方法論を学びました。そこでえたポイントをもとに本試や模試の過去問を解き、得点力を鍛えました。

センター対策

私はセンター対策を冬休みから始めました。ここでは、過去問や模試の問題を使って、自分のケアレスミスのパターンや時間配分を研究しました。社会は、医学部ではセンターまでなので、基礎知識の習得にじっくり時間をかけてから、実際に過去問や予想問題を解きながら覚えた知識の問われ方を学び、整理する、という作業を繰り返しました。

おすすめ参考書

センター社会(日本史)の
対策に必要な物
教科書、授業ノート 知識の確認だけではなく、演習での学習事項も書き込んでおくこと。
マーク式総合問題集 河合出版  
センター模試の過去問なので、時間配分や知識を確認するのに使える。
センター過去問(すべての科目) 各種出版社 
最後はこれで実戦練習しましょう。模試ではなく本物の問題に触れることにも意義はあります。

最後に:受験勉強での心理作戦

名古屋大学医学部医学科 山森 惇士君

もちろん、受験では勉強の質や量がものをいうわけですが、心理状態も勉強の成果に大きく関係しています。特に、夏休みや秋以降に、入試に対する不安が増大してきます。「自分は、今のままで合格できるのか?」「やる気が出ない。」「何から手を付けていいのかわからない。」と考える人も出てくるでしょう。こうした感情は勉強の効率を著しく下げます。私自身、受験生の時、模試の成績がなかなか上がらず、焦燥感にかられて、こうした思いを幾度となく抱きました。そんなときのために私はあることを習慣にしていました。それは

  • ①勉強を始める前に、簡単な計算問題を解く。
  • ②今まで自分がしてきた学習の結果を記した手帳を眺める。
  • ③前日に解きかけの問題を残しておき、翌日、勉強を始めるときには、その問題を最後まで解くことから始める。

この3つです。どんなに不安を抱いていても、勉強を開始して、その作業に集中しだすと、不安を忘れることができます。つまり、「やる気」はやって初めて出るものなのです。そのため、いかに勉強をスムーズに進めるかが重要になってきます。最初から難解な化学平衡の問題を解くよりも、簡単なモル計算の問題を用意しておいて、そちらを先に解き始め、勉強を軌道に乗せるのです。また、③のように、解きかけた問題を解くことも勉強を軌道に乗せる役に立ちます。②は入試当日にしてみると思いのほか緊張感が薄れます。ぜひ試してみてください。入試当日ともなると、もはや参考書を開けることは緊張を増大させこそすれ、得点アップには結び付きにくいものです。そんな時には「自分はこれだけやった。」ことを示すことができるものが役に立ちます。勉強に対する不安は勉強(あるいはその成果)で解消するしかありません。一学期の間は部活動に参加することも不安の払しょくには効果的ですが、秋以降、特に入試直前にはそれらは不安を逆にあおりかねません。そういったときに①②③のような方法が効果的です。そしてさらに常に「自分ならできる。」という矜持を持ち続けてください。根拠のない自信と言えばそれまでですが、「できない。」と思っていてはできることもできません。以上で、私の体験記を終わります。是非、志望校に合格してください。Good luck!