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私立大学医学部の入学試験の5つの方式

私立大学医学部の入学試験はメインとなる一般入学試験のほか、推薦入学試験AO入学試験センター利用入学試験など複数の方式があります。
まずはこれらの試験の特徴について押さえておきましょう。

一般入学試験(前期・後期)

一般入学試験は、一次試験(学科)とその合格者に対する二次試験(小論文・面接)により行われます。(帝京大学・藤田保健衛生大学の後期日程は二次試験を実施しません。)一次試験の出題範囲は英語・数学(ⅠAⅡBⅢC)・理科(ⅠⅡ)2科目の大学がほとんどですが、帝京大学のように得意な3科目を選択させる大学や、東海大学や藤田保健衛生大学の後期日程のように理科が1科目のみの大学もあります。

問題そのものの難易度は慶応大学・慈恵会医科大学・大阪医科大学など一部の大学を除いて標準的なものがほとんどですが、時間に対して問題数が多いのが特徴で、手際よく解答できないと時間内に合格点を取ることはできません。難易度の関係から、理系科目では差が付きにくく、英語で差が付きやすいのも特徴です。今までに合格した生徒の多くが英語を得意科目としていたことからもこれは間違ないと思います。

二次試験の小論文や面接試験は大学によって方式がまちまちで、実質的に国語の試験であるような小論文や、1つのテーマについてグループで討論するグループ面接のような特殊な試験もありますので、受験する大学の二次試験の方式は前もって調べておき、対策をしておく必要があります。

最後に、二次試験の対策を一次試験の結果を見てから始めるのは現実的ではありませんので注意してください。詳しくは後述しますが、二次試験が一次試験の直後に実施されることと、二次試験と一次試験の日程はほぼ重複しているため、一次試験の結果が出たあとでは対策のための時間を取れないからです。

一般入学試験(前期・後期)の詳細記事

推薦入学試験

推薦入学試験は、評定平均値の基準と年齢制限を満たした人だけが受験できます。そのため志願者が少なく、倍率が3~10倍程度と他の方式に比べて圧倒的に低くなります。受験資格を満たしているならばぜひ受験するべきです。

試験は学力検査(適性検査と呼ぶ大学もある)と面接試験・小論文試験を実施する大学がほとんどです。 学力検査の出題範囲は、数学(ⅠAⅡB)・英語のみ(愛知医科大学)や数学・英語に加えて理科がⅠ分野のみ1科目(近畿大学)など、一般入学試験より狭くなる大学がほとんどで、難易度もさほど高くありません。出題傾向は一般入学試験に似ているので、一般入学試験の赤本は対策に有効です。ただし、東京女子医科大学の適性検査(文章・データ等の読み取り能力などを判断する)のように、専門的な対策が必要な大学もあります。

一般入学試験に比べて、二次試験や出願書類(志望理由書・調査書)などが重視されます。特に小論文や面接は一般入学試験よりも手の込んだ試験をする大学があり、注意が必要です。志望理由(医師・大学)をはっきりさせるとともに、過去問などを用いた演習をしっかりしておきましょう。小論文としてハイキングのお知らせを作らせる問題が出た大学があります。こういった問題を完全に対策することは不可能ですが、どのような問題が出ても驚かないように、日ごろから自分の考えをしっかりもっておくことが大切です。

最後に、推薦入学試験を受験する際は必ずオープンキャンパスに行きましょう。出席を取りますし、オープンキャンパスでの体験は面接での話題の1つになります。

推薦入学試験の詳細記事

AO入学試験

AO入学試験は、学力以外の側面で受験生を判定して選抜する試験で、学生に多様性を持たせることが目的の試験です。私立大学医学部で実施しているのは獨協医科大学と金沢医科大学の2校ですが、獨協医科大学では受験資格が大学に2年以上通ったものに限られますので、高校生は受験することができません。

金沢医科大学のAO入学試験は25歳以下の高校卒業と同程度の学力があるものが対象で、募集人数は10名程度です。試験内容は一次試験が書類選考で、これに合格すると二次試験として学力検査(数学Ⅰ・英語・理科Ⅰ(1科目))とグループ面接・個人面接が課されます。募集人数が少なく狭い門ですが、数学がⅠのみであるなど、文系の学生も受験することが可能です。

AO入学試験の詳細記事

センター利用入学試験

センター利用入学試験は、一次試験の代わりにセンター試験を用います。採点科目は数学(ⅠAⅡB)・英語・理科(2科目)・国語(現代文)のところがほとんどですが、国語なしで受験できる大学もあります。二次試験はほとんどの大学で面接・小論文を課しますが、近畿大学は二次試験を行わず、センター試験の点数のみで合否を判定します。

センター利用入学試験は年々裾野を広げており、2005年度にはわずか2校が実施していたのみでしたが、2013年度には13校が実施しました。1つの試験でいくつもの大学に出願することができるのがこの試験の良さで、受験生にはチャンスが広がっています。

センター利用入学試験は金沢医科大学のAO入学試験と同様に文系の受験生でも狙うことができる試験です。文系から理系への転向は通常困難ですが、この試験ならば医学部受験が十分可能です。

センター利用入学試験で注意しなくてはいけないのは、国公立大学の受験生のように直前期にセンター試験対策のみを行い、センター試験が終わってから一般入学試験を行うような対策法は取れないということです。2014年度入学試験ではセンター試験の翌日から一般入学試験が始まります。センター試験から二次試験まで1か月の余裕がある国公立大学とは違うのです。

センター利用入試の詳細記事

POINT

  1. 一般入学試験だけではない。幅広い選択肢を持ち、自分に適した受験戦略を立てよう
  2. 推薦入学試験は現役合格のチャンス。しっかり活かそう
  3. AO入学試験、センター利用入学試験は文系でも受験可能。可能性を広げよう

さまざまな方式についてのたくさんの情報を頭に入れたら、どのように受験するか戦略を立ててましょう。

 

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