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一般入学試験(前期・後期)

試験の流れ

試験の流れ

受験者数と倍率

私立大学医学部の受験者数はついに9万人を超えました。これでここ10年ほどは一度も足踏みせずに受験者数が増加したことになります。
倍率も非常に高くなり、それに合わせて問題の難易度も上昇しています。今の50代・40代の方が受験されたころとは全く異なる試験になったといっても過言ではありません

倍率は前期試験の平均が17.6倍、後期試験では84.8倍という高倍率になり、代ゼミによる合格偏差値は最低の岩手医科大学でも61という数値になっています。
下表を見れば、どの大学も非常に高倍率になっていることが分かりますが、ここで、少し気を付けてほしいのが、平均値からかなりかけ離れた数値になっている大学があることです。

発表されている合格者数が募集人数よりかなり多くなっている大学と、東邦大学や聖マリアンナ大学のように、合格者数が募集人数が同じになっている大学があります。
募集人数と合格者数が同じになっている大学は、正規合格者数か、入学者数のどちらかしか発表していない可能性が大きいのです。

私立大学医学部の受験では、複数校を受験することが多いため、ほぼ確実に補欠の繰り上げ合格が生じます。中には、東京慈恵会医科大学のように、入学者数のほとんどが繰り上げ合格者の大学も存在するのです。
ですから、募集人数と合格者数が同じになっている大学でも、確実に繰り上げがあると考えてよいでしょう。倍率をみるときには、合格者数を確認して、定員と同じになっていたら、定員の1.5倍程度はとるだろうと考えて数値を修正して見るべきです。

一方、後期試験においてはこの考え方は通用しません。後期試験の発表は3月になってからですから、後期試験に合格しておきながら辞退するということはあまり考えられないのです。

2013年度入学試験結果
大学名 募集人数 受験者数 合格者数 倍率 繰り上げ 偏差値
岩手医科大学 88 2119 151 14.0 NO DATA 61
自治医科大学 123 2878 123 23.4 NO DATA 67
獨協医科大学 80 3077 184 16.7 NO DATA 62
埼玉医科大学
(前期)
60 1920 60 32 NO DATA 64
埼玉医科大学
(後期)
40 1813 46 42.2 NO DATA NO DATA
北里大学 89 1971 215 9.2 NO DATA 65
杏林大学 116 3456 159 21.7 NO DATA 64
慶應義塾大学 68 1434 171 8.4 NO DATA 72
順天堂大学 124 4220 200 21.1 NO DATA 68
昭和大学
(I期)
78 3289 280 11.7 NO DATA 67
昭和大学
(II期)
20 1997 36 55.5 NO DATA NO DATA
帝京大学 117 5352 212 25.2 NO DATA 61
東海大学 63 3898 120 32.5 45 62
東京医科大学 93 3146 197 16.0 NO DATA 64
東京慈恵会医科大学 110 2557 358 14.0 203
(補欠239名)
70
東京女子医科大学 75 1557 89 17.5 NO DATA 64
東邦大学 110 2581 110 23.5 NO DATA 65
日本大学 102 3720 208 17.9 NO DATA 66
日本医科大学 114 1799 355 5.1 114 68
聖マリアンナ医科大学 100 2945 99 29.7 NO DATA 61
金沢医科大学 70 2418 108 22.4 NO DATA 64
愛知医科大学 85 2407 233 10.3 42 66
藤田保健衛生大学
(前期)
60 1490 189 7.9 NO DATA 66
藤田保健衛生大学
(後期)
25 1739 27 64.4 NO DATA NO DATA
大阪医科大学
(前期)
90 非公表 非公表 非公表 NO DATA 69
大阪医科大学
(後期)
15 非公表 非公表 非公表 NO DATA NO DATA
関西医科大学 100 2867 102 28.1 NO DATA 68
近畿大学
(前期)
65 1331 147 9.1 NO DATA 67
近畿大学
(後期)
5 886 5 177.2 NO DATA NO DATA
兵庫医科大学 90 2639 187 14.1 NO DATA 66
川崎医科大学 60 1315 80 16.4 NO DATA 63
久留米大学 105 1626 177 9.2 44 66
産業医科大学 85 1934 95 20.4 NO DATA 66
福岡大学 75 2637 179 14.7 NO DATA 65
平均倍率 前期17.6 後期84.8  

※大学の公式発表に基づく
※偏差値は代ゼミ調べ

配点と倍率と合格最低点

各大学の合格最低得点率と得点の一覧表を以下に示します。福岡大学や東邦大学のように合格最低得点が70%を超える大学もありますが、その他多くの大学は60~70%程度が合格最低得点になっています。
私は経験上、受験生が受験会場で80%の得点率があったという手ごたえを持って初めて7割弱とれていると思います。

また、家や塾で過去問をやった時の得点よりも、受験会場での得点の方が低くなる傾向があります(一部逆になる人もいますが)から、過去問などをやってみて、この最低得点より少し多く取れた程度であるのならば、合格は少し危ないと考えた方が良いでしょう。
過去問を解いたときに8割程度できる実力がついて初めて合格圏内にいると言えます。

2013年度入学試験結果(抜粋)
大学名 最低得点/満点 最低得点率
埼玉医科大学(前期) 344/500 68.8%
埼玉医科大学(後期) 338/500 67.6%
東京慈恵会医科大学 237/500 59.25%
昭和大学 272/400 68.0%
東海大学 268/400 67.0%
日本大学 236/400 59.0%
帝京大学 227/300 75.7%
東邦大学 283/400 70.8%
愛知医科大学 277/500 55.4%
藤田保健衛生大学(前期) 252/400 63.0%
藤田保健衛生大学(後期) 167/300 55.7%
金沢医科大学 247/400 61.8%
近畿大学(前期) 382/600 63.7%
近畿大学(後期) 353/400 88.3%
福岡大学 298/400 74.5%
久留米大学 275/450 61.1%

※得点率の発表のあった大学のみ抜粋

受験戦略

一般入学試験は日程が重要です。昨年度より少し緩和されましたが、2014年度入学試験では最初の10日の間に16校の試験が実施されます。このように重複の多い入学試験では、日程の組み方が重要になります。

また、重複は一次試験と二次試験の間でも起こります。そのため、二次試験に進むと一次試験を受験できなくなる場合もありますし、二次試験の対策を一次試験が終わってから行うというのではまったく間に合いません。
特に、小論文対策は時間がかかりますから、できるだけ早い時期にはじめるべきです。

筆記試験の勉強のタイムスケジュールも重要です。私立大学医学部は一人で複数の大学を受験しますから、遅くとも11月には過去問を始めていないといけません。
従って、すべてのカリキュラムを10月下旬には終わらせておく必要があります

推薦入学試験を受験する場合は、10月に推薦入学試験の対策と一般入学試験の対策を同時並行してやらなければいけない事に気を付けて、しっかりとスケジュールを立てて勉強するべきです。

2013年度入試日程(抜粋)
1月18日 センター試験      
1月19日 センター試験      
1月20日        
1月21日 愛知医科大学      
1月22日 岩手医科大学 兵庫医科大学    
1月23日 順天堂大学 金沢医科大学    
1月24日 杏林大学      
1月25日 北里大学 関西医科大学 川崎医科大学  
1月26日 埼玉医科大学 藤田保健衛生大学 近畿大学  
1月27日 獨協医科大学      
1月28日 聖マリアンナ医科大学      
1月29日 東邦大学      
1月30日 東京女子医科大学      
1月31日 昭和大学      
2月1日 東京医科大学 久留米大学    
2月2日 東海大学      
2月3日 東海大学 帝京大学 日本医科大学 福岡大学
2月4日   帝京大学    
2月5日 東京慈恵会医科大学 帝京大学    
2月6日        
2月7日        
2月8日 日本大学      

※日程は一次試験のみ

 

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