AO入学試験
AO入学試験と推薦入学試験の違いについて
AO入学試験は、アドミッションオフィス試験の略で、従来の試験では判定することのできない学習意欲や個性を持った学生のうち、その大学の教育方針や校風にマッチする学生を選抜するための試験で、日本では慶応大学が最初に導入した試験です。
私立大学医学部では金沢医科大学と獨協医科大学が実施していますが、獨協大学は大学を二年以上通った者だけに限られ、高校生や浪人生が受験できるのは金沢医科大学のみです。
推薦入学試験との違いは、推薦入学試験は学校長の推薦が必要なのに対し、AO入学試験は評定平均値の制限も学校長の推薦も必要ない。というところです。
つまり、大学と受験生の性格がマッチするかどうかというところに焦点があてられていて、他者からの評価はあまり気にしていない試験です。ただし、遅刻欠席が多い人には厳しい判定が下されますから、注意が必要です。
金沢医科大学AO入学試験の出願要件
金沢医科大学のAO入学試験の出願要件は以下の通りです。
出願条件:以下のすべてを満たすもの
- 平成25年4月1日現在、25歳以下の者
- 高等学校を卒業したもの及び平成26年3月卒業見込みの者、またはそれと同等以上の学力があると認めた者
- 合格した場合は必ず入学を確約できる者
出願要件:以下のいずれかを満たすもの
- 本学卒業後、出身地の地域医療の発展、向上に貢献する意志の強固な者
- 本学卒業および本学大学院修了後、本学で教育、研究、診療に従事し、本学の発展に貢献する意欲の旺盛な者
- 上記以外の出願動機で、それが本学建学の精神に合致していると本学が特に認めた者
AO入学試験は学校長の推薦が必要ありませんので、一つの高校から何人が出願しても問題ありませんし、高等学校を卒業したのと同程度の学力、つまり、高卒認定試験を取得した人も出願することができます。
しかし、出願要件にあるように、卒業後の進路には制約があります。出願する前に、これらの要件を満たすような気持ちがあるかどうかを良く考えましょう。
AO入学試験を勧める理由
私がAO入学試験を勧める理由は、25歳以下であれば誰でも出願することができることと、入学試験が英語に加えて数学Iと理科Iでよいことから、熱意さえあれば文系の学生でも合格できる可能性があることです。
年齢や経歴が出願条件を満たし、出願要件を満たすような意欲があるのであれば、医学部入学の大きなチャンスの一つです。
金沢医科大学のAO入学試験の入学試験科目は以下の通りです。
- 基礎学力試験
- (英語・数学I・化学I・生物I・物理I(理科3科目より2科目を選択)
- 文章理解能力試験
- 一般常識問題
- 小論文
- グループ面接