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合格体験記 名古屋大学医学部医学科 伊藤悠祐君①

 3年前の2012年私は名古屋大学に入学した。近年ノーベル賞受賞など素晴らしい成果を受け、名古屋大学を目指す人は少なくないだろう。しかし、特に現役生にとっては受験生活をどのように過ごし自身の勉強と学校、部活を両立していくか悩める事柄だ。旧課程の身ではあるが、この体験記がこれから受験を迎える方々へのアドバイスの一つになればと願うばかりだ。連続した長文ではとても読めないので3章に分けて紹介する。

 第1章は生活リズム、時間の使い方である。私は現役生なので浪人生の生活は受け売りになってしまうが紹介はしようと思う。特に高校3年生になってから言えることだが、最も重要なのは学校がある日と休日でなるべく差を作らないことだと私は考えている。センター試験、これはあと10年も経たないうちに廃止されるのでこの合格体験記の余命も数年だと思うと胸が痛い…。全く話がそれてしまったので本題に戻る。

 センター試験にしろ二次試験にしろテストは決まって朝から始まる。つまり朝の時点で既に脳が起きていないといけない。脳は起床してから2時間程度経たないといつも通りには働いてくれないと言われているので、いつもぎりぎりまで寝ていて授業チャイムの音と戦っている戦士は心を入れ替えて平和に生きよう。特に冬は寒いのでいつもより起きるのに時間がかかることも考えると3年生が始まった春に早起きを習慣づけることが求められる。もちろん朝起きるだけでなくきちんと一日三食も心がけてほしい。朝食を食べないと頭に栄養が回らないし空腹感で頭が一杯になっしまう。そういう人の典型はよくお菓子を食べることだがいつまでも食べているとこれも消化にエネルギーを消費してしまうのでお勧めしない。まるで母親の説教のようになってしまったが事実であるので述べておいた。

 もう一つ知っておいて欲しいことは睡眠時間である。最近ではスマートフォンの普及により多くの学生がラインやツイッターを利用するようになったが、ここで注意が必要だ。ついついグループラインが盛り上がってしまう、寝る前にツイッターをチェック、アプリでほんの少しだけ遊ぼう。気づいたら夜も深まっていてお風呂すら入っていなかった、そんな記憶はないだろうか。ちなみにお風呂のくだりは実際に私が家庭教師を受け持った生徒の一人の例である。情報社会といわれるこのご時世では友達との情報交換は重要ではあるが自制できないようなら捨てた方がましだ。どんなに遅くとも12時半には寝て睡眠時間を6時間は確保するべきだ。テスト前の夜更かしなんてもってのほかだ。夜更かし、過小な睡眠時間は翌日に自分の体に響き、注意力の低下と眠気が襲ってくる。特に夜更かしは勉強時間の甲斐なく身につかず、よく言っても短期記憶にしかならないので非常に効率が悪い。よって早寝早起きは生活リズムの中でも大切なのだ。

 次に時間の使い方である。浪人生は基本的に昼間も時間があるのでオンとオフをうまく活用しながら生活しよう。朝から晩まで休みなくただひたすら勉強するのは息が詰まるしノイローゼになってしまいそうだ。夜に遊びたいからその分の勉強計画をして昼間は集中してやるということも可能だ。先に大学生になった友達と会うかもしれないということも念頭に置きながら時間を作ってほしい。ところが高校生はそうもいかない。昼間は学校があるし夏まで部活があるかもしれない、朝練もある。そういう人は一層効率よく勉強時間を確保しなければならない。部活の後に友達とだらだらとファーストフード店で時間を潰していたら半年が経つのもあっという間だろう。学校がある日は3時間、休日なら7時間は勉強の時間を設ける必要がある。その時間で予習、課題、復習をしなければならないから。万が一朝練等で疲れていて授業を聞きのがした、お昼を食べてお腹がいっぱいになって眠気に負けた、そうなっても大丈夫なようにこの3つは習慣にしてほしい。さらに文化祭や模試と、思いもしないところで時間がとられるのも高校生ならではなので息抜きをし過ぎないようにしてもらいたい。もちろん文化祭は楽しんで。

 どうだっただろう。簡単にまとめると早寝早起きとオンとオフの使い方が要点であることは伝わっただろうか。ここではオンは勉強、オフは部活も含めてそれ以外と捉えてもらえれば私の意図は伝わると思う。次の第2章では勉強が身に付くためのモチベーションの維持について述べようと思う。

 

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