初めから始める数学Ⅰ/A/Ⅱ/B/Ⅲ(Part1/2)
書名 | 初めから始める数学Ⅰ/A/Ⅱ/B/Ⅲ(Part1/2) |
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出版社 | マセマ出版 |
種類 | 参考書・講義調 |
著者 | 馬場敬之・高杉豊 |
難易度 | 教科書例題~教科書練習問題 |
書評 |
教科書レベルが理解できていない人が、短期間で数学の基本的な考え方を学ぶのに適している。全く数学ができず、基本的と言われる問題集をやってみても解説を読むだけで時間がかかる、教科書は読んでも今一つピンとこない、と言う人におすすめ。 問題数は非常に少ないが、数学の考え方やざっくりとした全体像が短期間で理解できるだろう。 数学に限らず、受験勉強の多くは問題の解説を読むことに費やされているが、詳しく、親しみやすい口調で書かれているのでスラスラ読める。 この本を含め、講義集では解説が非常にわかりやすく、人によっては冗長と感じるほど丁寧に書かれているため、勉強時間が極めて短くて済む。その反面、十分理解できていないまま、他の事項との関連に気が付く前に読み進んでしまう危険性がある。 それを防ぐため、こうした講義集を使う場合でもノートとペンを用意し、理解した内容をノートに書きながら読み進めることを勧める。 少し話がそれてしまったが、数学が全くできない人にとっては良い導入書の一つだろう。ただし、この本だけでは、数学の考え方の基本が理解できるとはいえ、問題数が少なすぎて得点に結びつけることは難しい。 また、そうした基礎力の不足は必ず先に行ってから露呈するので、同じマセマ出版の初めから解ける数学や、高校数学 直接書き込むやさしい数学ノートなどを使って、問題演習をしておくとよいだろう。 |