入試精選問題集 理系/文系数学の良問プラチカ
Ⅰ・A・Ⅱ・B 入試精選問題集 理系の良問プラチカⅢ
書名 | 入試精選問題集 理系/文系数学の良問プラチカ Ⅰ・A・Ⅱ・B 入試精選問題集 理系の良問プラチカⅢ |
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出版社 | 河合出版 |
種類 | 問題集・教科書調 |
著者 | 1・A・Ⅱ・B:大石隆司 Ⅲ:鈴木勝年・宮嶋俊和 |
難易度 | 理系ⅠAⅡB:入試基本問題~入試標準問題 文系ⅠAⅡB、理系Ⅲ:入試基本問題~入試標準問題+α |
書評 |
「標準問題精講」のような入試問題への導入書を終わらせた後で取り組む問題集。取り組む時期によっては過去問演習と平行して用いてもよい。 入試の標準~標準+αくらいのレベルの問題を万遍なく扱っている。一通り入試問題を解くことができるようになった時点で、かさ上げをする目的で取り組むのによいだろう。 この本の良いところは解説が詳しいことで、やさしい理系数学のような豊富な別解は載っていないが、解答・解説の後にその問題の一般形、関連事項などが話題と研究という形で書かれており、解法の理解と知識の幅を広げてくれる。 本書は過去の入試で出題された中で、特に合否に大きく関わるだろう標準~やや難の問題を選ぶというコンセプトで書かれているため、やや古いものも混ざっているが、良問がそろっている。入試問題の標準問題の解き方に慣れたい人におすすめ。 問題数が理系ⅠAⅡBで153問、文系ⅠAⅡBで149問、Ⅲで76問と少なく、網羅性には欠けるが、差のつきそうなところを集中して演習できるので、1対1対応のような問題集をする時間がないが、手っ取り早く入試標準レベルに到達したいという人、癖のある過去問を演習しながら万遍なく勉強したいという人におすすめ。 「理系ⅠAⅡB」は「1対1対応」とほぼ同レベルだが、「文系ⅠAⅡB」と「理系Ⅲ」は「1対1対応」よりややむずかしい、解説は「プラチカ」、網羅性は「1対1対応」に軍配が上がる。 本書の次は、「やさしい理系数学」と、「大学入試攻略数学問題集」などが良いだろう。やさしい理系数学は豊富な別解を提示すること、「大学入試攻略数学問題集」は年度版で、その年の入試問題の傾向をつかませることがコンセプトになっている。 |