総合的研究数学 Ⅰ+A/Ⅱ+B/Ⅲ
書名 | 総合的研究数学 Ⅰ+A/Ⅱ+B/Ⅲ |
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出版社 | 旺文社 |
種類 | 参考書・問題集・教科書調 |
著者 | 長岡亮介 |
難易度 | 教科書章末問題~入試標準問題 |
書評 |
元駿台予備校の長岡亮介先生の著書、旧課程では本質の研究という名前だったが、新課程に移るにあたって増補改訂し、総合的研究数学となった。 導入部分がかなり詳しく書かれており、すんなりと読み始めることができる。問題演習に入ってからも、随所に「質問箱」「お答え」「コラム」などが書かれていて理解を助けてくれるなど、筆者の心遣いが随所に感じられる。 また、三角関数、指数関数、対数関数などをいろいろな関数としてまとめるなど、高校生がつまずきやすい「関数とは何か」について、詳しい解説をしている。 教科書を一通り終わらせた後で取り組むと良い。ただし、解説が詳しい分、非常に重厚で数学ⅡBは1000ページもあるため、遅くとも高校2年生の夏休みに取り組んでいるべきで、可能なら高校1年生のうちに始めるのが良い。もし、高校2年生の夏休みが終わった時点で手を付けていないのなら、この参考書には手を出さない方がいいだろう。 難関国公立大学医学部や難関私立大学医学部を狙うのであれば、この参考書だけで過去問演習の一歩手前まで実力を付けることができる。 この本が一通り終わった時点で時間に余裕があれば、河合塾の「文系数学の良問プラチカⅠAⅡB」「理系数学の良問プラチカⅢ」、あるいはやさしい理系数学などを挟んで過去問題集に進んでもよい。入試標準レベルの問題数を増やしたいのであれば、標準問題精講、あるいは大学入試数学テーマ30という手もあるが、相当余裕のある人でないと厳しいだろう。 |