物理基礎問題精講
- 出版社
- 旺文社
- 種類
- 問題集・教科書調
- 著者
- 大川保博・宇都史訓
- 難易度
- 入試標準
書評
過去に大学入試で出題された標準的問題を丁寧に選問し、ポイントが分かりやすい大きさに切り分けた基礎問105問と、やや応用問題の演習44問から構成されている。解説は非常に丁寧に書かれており、基本がしっかりとできている人ならば解説が分からずにつまづくということはないはず。
用途は良問の風に似ているが、本書の方がレベルが高い。その分らくらくマスターから接続しようとするとギャップを感じるだろう。学校で配布されるリードαやセンサーなどからの接続か、良問の風からの接続の方が無理がない。
私大医学部を受験する人なら、良問の風をマスターしてから、過去問に取り組むまでに時間的な余裕がある場合に使うと良い。斜め方向から光を当てた場合のヤングの実験など、実際に私大医学部で出題されたことがあるが、良問の風には収録されていないような問題が含まれているため、合格により近づくことができるだろう。あるいは、過去問と並走しながら取り組んでもよい。
目次
第1章:物体の運動
- 速度・加速度(必修基礎問3問)運動の法則(必修基礎問8問、実戦基礎問3問)エネルギーと運動量(必修基礎問7問、実戦基礎問2問)いろいろな運動(必修基礎問6問、実戦基礎問4問)
- 演習問題12問
第2章:熱と物質の状態
- 熱と物質の状態(必修基礎問3問、実戦基礎問1問)熱力学と分子の運動(必修基礎問4問、実戦基礎問2問)
- 演習問題8問
第3章:波動
- 波の性質と音波(必修基礎問7問、実戦基礎問3問)光波(必修基礎問6問、実戦基礎問4問)
- 演習問題8問
第4章:電気と磁気
- 電場、コンデンサー(必修基礎問7問、実戦基礎問1問)電流、直流回路(必修基礎問5問、実戦基礎問1問)電流と磁場、荷電粒子の運動(必修基礎問4問、実戦基礎問2問)電磁誘導(必修基礎問3問、実戦基礎問2問)交流、電気振動(必修基礎問3問、実戦基礎問2問)
- 演習問題10問
第5章:原子と原子核
- 粒子性・波動性と原子の構造(必修基礎問6問、実戦基礎問2問)原子核(必修基礎問2問、実戦基礎問1問)