日本大学 英語 過去問解析
分析表
大問種別 | 解答方式 | 問題内容 | 2018 | 2017 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 |
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読解 | 記号選択式 | 言い換え | 〇 | |||||
記号選択式 | 下線部解釈 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
記号選択式 | 空所補充 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 主題選択 | |||||||
記号選択式 | 段落整序 | |||||||
記号選択式 | 内容一致 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
記号選択式 | 内容真偽(T/F) | |||||||
記号選択式 | 文整序 | |||||||
記号選択式 | 文補充 | 〇 | ||||||
記号選択式 | 用法判別 | |||||||
記述式 | 言い換え | |||||||
記述式 | 下線部和訳 | |||||||
記述式 | 空所補充 | |||||||
記述式 | 内容説明 | |||||||
文法・語法・語彙 | 記号選択式 | 言い換え | ||||||
記号選択式 | 空所補充 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
記号選択式 | 正誤判別 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
記号選択式 | 適文選択 | |||||||
記号選択式 | 発音・アクセント | |||||||
記述式 | 言い換え | |||||||
記述式 | 空所補充 | 〇 | ||||||
記述式 | 正誤判別 | |||||||
会話文 | 記号選択式 | 空所補充 | ||||||
記号選択式 | 内容一致 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
記号選択式 | 下線部解釈 | |||||||
記述式 | 空所補充 | |||||||
英作文 | 記号選択式 | 語句整序作文 | ||||||
記述式 | 和文英訳 | |||||||
記述式 | 自由英作文 | 〇 |
傾向
75分で大問は4問。全てマークシート式。2016年度までは短文空所補充問題や正誤判別問題、長文空所補充問題、会話文内容一致文選択問題なども出題されていたが、2017年度からは大問が全て長文読解総合問題となった。各英文にはセクション番号が付されており、設問はその番号を使って出題されている。設問形式は内容一致文選択問題、空所補充問題、下線部解釈問題である。
読解問題過去出題テーマ(★は医療系テーマ)
「抗生物質が引き起こす問題点」★
「緘黙(かんもく)症に対する無理解」★
「良き医学教師になるために」★
「苦しむ友人を撃ち殺すべきかどうかについての思考実験」
「AEDの使用方法」★
「胎児の視点から見た出産風景」★
「赤ちゃんに対するジカ熱の脅威」★
「医学教育における教養教育の必要性」★
「医学教育におけるe-ラーニングの利用」★
「血液凝固障害を持ったある女性」★
「レイノー症候群の特徴」★
「レポートを剽窃したある医学生の払った代償」★
「ある医師による過去の失敗の振り返り」★
「ケアにおける感情移入の重要性」★
対策
2017年度からは全て読解問題となったが、分量が多いため、迷うことなく正確かつ速やかに正解を選ぶ速断力が必要となる。設問の指示も全て英語で書かれているので、指示を間違えないように注意すること。出題されているテーマは例年、医療系の英文や、医学生あるいは医師の体験談や心得にかかわるものが中心なので、そうしたテーマの英文を日頃から読み、医療系の英文でよく登場する語彙を習得する必要がある。大学入試である以上、高度な専門用語の知識は不要だが、新聞記事などに登場するようなレベルの用語はおさえておきたい。また、病名を表す単語の知識が必ずしも必要とされているわけではないが、前後関係から病状を推測できるよう、語彙力を高める必要がある。
攻略ワンポイント
医療系の英文が多く出題されており、病気や人間の心身に関連した語彙の知識が必要である。もちろん、高度な専門知識は不要だが、たとえば2018年度の第1問では第1問ではpelvic(骨盤の)、infection(感染)、bacteria(細菌)、respiratory(呼吸器官の)、urinary tract infection(尿路感染症)といった語句が用いられていた。また、一般常識的な医療関連の知識を持っている方が英文は理解しやすい。たとえば2017年度の第1問ではAutomated External Defibrillator、いわゆるAEDの使用方法解説をした英文が出題されたが、これもAEDを知っている人と知らない人とでは読む速さや正確さが異なるはずである。こうした背景知識のことをスキーマと呼ぶ。日ごろからニュース記事などを用いて知識を蓄え、スキーマを活性化させることも速く正確に読む上では必要なことである。