久留米大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | ○ |
生物の体内環境の維持 | ○ | |||
呼吸 | ○ | |||
光合成 | ○ | |||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | |||
バイオテクノロジー | ||||
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | |||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | |||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ||
動物の反応と行動 | ||||
植物の環境応答 | ○ | |||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ○ | |
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ○ | |||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | |||
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 27 | 15 | 20 |
解答平均時間 | 2分13秒 | 4分00秒 | 3分00秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で15~27問とばらつきがある。試験時間は理科2科目で120分。出題分野は分析表にあるように、「生命現象と物質」からの出題頻度が高いが、「生物の環境応答」から多く出題される年度もあり、ばらつきが見られる。
2017年はタンパク質と生命現象、遺伝子頻度、生命表と生存曲線、原核生物の遺伝子発現、ラクトースオペロンなど、2016年は培養実験をもとに考える脊椎動物の発生、植物ホルモンのはたらき、共生説、中枢神経のはたらきなど、2015年は呼吸と光合成、個体群と標識再捕法、カルシウムイオンの調節、伴性遺伝などについてそれぞれ出題されている。
難易度は、標準である。
対策
①代謝、生体物質や呼吸は、基本的な知識について教科書内容を正しく理解し、問題演習を行おう。
②刺激の受容と反応は、伝導、伝達のしくみを理解し、脳の各部位の機能についても正確に覚え、さらに自律神経のはたらきも押さえておきたい。
③遺伝子発現は、原核生物と真核生物転写調節のしくみを教科書内容レベルは正確に理解しておこう。ラクトースオペロン、トリプトファンオペロンに関する理解も必要である。
④生態系は、全般に教科書で重要用語とその意味をしっかり理解し、暗記しておこう。生命表、生存曲線、成長曲線などは類題を解いておきたい。
⑤進化のしくみでは、遺伝子頻度とハーディーワインベルグの法則について演習問題で習熟する必要がある。