兵庫医科大学 生物 過去問解析
分析表
分野 | 2017 | 2016 | 2015 | |
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生命現象と物質 | 生体物質と細胞 | ○ | ○ | ○ |
生物の体内環境の維持 | ○ | ○ | ○ | |
呼吸 | ||||
光合成 | ○ | |||
窒素同化 | ||||
遺伝情報とその発現 | ○ | ○ | ||
バイオテクノロジー | ○ | ○ | ○ | |
生殖と発生 | 有性生殖と染色体の分配 | |||
動物の配偶子形成と受精 | ||||
動物の初期発生と形態形成 | ○ | ○ | ||
植物の配偶子形成と器官の分化 | ||||
生物の環境応答 | 刺激の受容と反応 | ○ | ○ | |
動物の反応と行動 | ○ | |||
植物の環境応答 | ○ | ○ | ||
生態と環境 | 生物群集 | ○ | ○ | ○ |
生態系の物質生産 | ||||
生態系と生物多様性 | ○ | ○ | ||
生物の進化と系統 | 生物の起源と生物の変遷 | ○ | ○ | ○ |
生物の進化とそのしくみ | ○ | |||
生物の系統 | ○ |
傾向
小問数は次のとおりである。
2017 | 2016 | 2015 | |
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小問数 | 39 | 40 | 33 |
解答平均時間 | 1分32秒 | 1分30秒 | 1分49秒 |
過去3年間をみると出題数は小問で33~40問である。試験時間は理科2科目で120分。
出題分野は分析表にあるように、小問集合があるため、全範囲にわたる。「バイオテクノロジー」、「遺伝情報とその発現」は大問で問われている。
2017年は、スプライシングと遺伝、ニューロンの伝導、伝達のしくみ、耳のはたらきなど、2016年は、アポトーシスとそのはたらき、分子時計、ウシの斑紋の遺伝、PCR法など、2015年は、ネズミの学習実験、ショウジョウバエの前後軸の形成、遺伝子組み換え実験、光合成などについてそれぞれ出題された。
難易度は、標準~やや難である。
対策
①全範囲にわたって日頃から基礎知識を習得し、重要用語の理解に努める必要がある。「正しいものをすべて選ぶ」形式の過去問をすばやく解くトレーニングを行っておきたい。
②遺伝子とその発現に関しては、医学部らしい問いの演習と他大学医学部の過去問演習を心がけ、類題を解いて考え方の道筋をつけたい。
③バイオテクノロジーは、PCR法、プラスミドを用いた遺伝子組み換え実験はしっかり押さえ、パターン化されているので、過去問演習で実力を養いたい。
④刺激の受容と反応は、感覚器のはたらき、伝導、伝達のしくみは必ず理解しておくこと。100字以上の記述を求める問いもあるため、国公立大学の記述の入試問題を解くなどして記述対応に万全を期したい。