ハンガリーの首都ブダペストは「ドナウの真珠」と例えられるなど、ヨーロッパでもっとも美しいと呼ばれる都市のひとつです。国会議事堂、ドナウ川流域などが世界遺産に登録され、郊外を含めたブダペスト圏内の人口330万人に対して観光客が年間270万人も訪れています。この観光客数はある統計によれば世界37番目の数と言われ、世界屈指の観光地ともいえます。

ハンガリーは肥沃な平原であり、東西の大国に挟まれる位置であったこと、神聖ローマ帝国やオーストリア・ハンガリー帝国の中心都市の1つであったことなどから様々な文化が発展しており、とくに音楽や美術、食文化などは豊かです。
このブダペストにあるセンメルワイス大学は設立が1769年とハンガリー国内で最古の医科大学です。その教育水準は高く、世界の18000の高等教育機関の上位1%にランクインされ、ノーベル賞受賞者を数多く輩出し、世界から優秀な研究者や学生が集まっているなど世界でも注目が置かれています。

このセンメルワイス大学で、ハンガリー医科大学事務局から留学した学生のサポートをしている山本真理さんにお話を伺いました。

センメルワイス大学
Que.1:

これからハンガリー国立大学医学部を目指す学生さんへ、身につけておいた方が良い力や考え方などがあればアドバイスをお願いします。

Ans.1:

良い意味でも悪い意味でも日本と全く違う国ですので、「こうあるべき」という気持ちではなく、柔軟に受け入れようという気持ちを持とうとする事が大切です。
勉強面では、情報収集がどれだけできるかも大変重要です。一人で勉強するようなタイプの人は、情報が得られず非常に苦労します。周りの人とうまくコミュニケーションをとる事ができる力があると、勉強と生活の苦労も、より少なく済むと思います。

Que.2:

これからハンガリー国立大学医学部を目指す学生さんの保護者さんへのアドバイスや、サポーターさんの体制を簡単にご説明ください。

Ans.2:

学生さんの学業と生活がスムーズに行えるよう、コーディネーターが駐在しています。何かあれば、いつでもご相談にのる事ができます。とはいえ、私たちが学生さんにできる事は限られています。毎日一言でも良いので保護者の方との連絡ができていると、学生さんの勉強面でも非常に強い力になると思いますので、離れていてもお子さんの様子をコミュニケーションを通して見守って頂けると幸いです。

Que.3:

いまお仕事をされている大学、あるいはハンガリー共和国の魅力や良さを教えてください。(食べ物や観光地、人の性質など、なんでも結構です。)

Ans.3:

学生のみなさんが通われているセンメルワイス大学は、北欧やヨーロッパ各国、アジア圏からの学生さんからも大変人気の大学です。ここ数年では教授のアシスタントとして研究に携わったり、周辺国で行われる学会に参加する学生さんも出てきました。
ハンガリー人は日本人に少し似ていて保守的なので、最初は表情が固い人が多いですが、知り合って仲良くなるととても思いやりがあり、優しい人が多い事がわかります。
日本のように高温ではありませんが、ブダペストでは温泉も多く温泉も楽しむことができます。