ペーチは、ハンガリーの最南部に近い人口16万人程度の都市です。古代にはキリスト教徒にとって重要な地域で、初期のキリスト教墓地は世界遺産に登録されています。また、16世紀の一時期にはオスマントルコに支配されていたことから、建物などにイスラム系の影響が散見され、イスラム教とキリスト教の建築の特徴を融合したガーディ・カスティム・パシャ・モスクは観光地として有名です。

気候は地中海的で温暖であり、ブドウとワインの町と呼ばれるほど農業が盛んで、穏やかな性質の人が多いのも特徴で、コンパクトでありながら過ごしやすい都市のひとつといえるでしょう。
ペーチ大学はこの小都市ペーチに位置する総合大学で、創立は1367年、医学部設立は1918年にさかのぼります。また、1984年からは英語プログラムが設立され、現在は約1400名の外国人留学生がペーチ大学で医学を学んでいます。日本からも○○名がハンガリー医科大学事務局から留学しています。

このペーチ大学に留学する日本人学生の普段の生活や勉強をサポートする、ハンガリー医科大学事務局サポーターのカラディ真知子さんにインタビューをさせていただきました。

ペーチ大学
Que.1:

これからハンガリー国立大学医学部を目指す学生さんへ、身につけておいた方が良い力や考え方などがあればアドバイスをお願いします。

Ans.1:

大学には様々な文化や環境で育った留学生たちが集まって来ています。その中に交じり勉強、生活をしていくためには日本人の感性だけで判断することなくどのような環境にも馴染めるような適応力、柔軟な思考力が必要になってきます。そのためにも周りの人たちとのコミュニケーションは欠かせません。一人っきりにならずお友達と助け合いながら仲間意識を持つことも大切だと思います。

Que.2:

これからハンガリー国立大学医学部を目指す学生さんの保護者さんへのアドバイスや、サポーターさんの体制を簡単にご説明ください。

Ans.2:

異国での生活は慣れるのに時間がかかります。私たちは学生さんが安心して生活でき、勉強できる環境を整えていけるようサポートしています。

親御さんにはいつでもどんなことでもお子さんの話を最後まで聞いてあげる時間を作っていただきたいです。心のよりどころがあることはとても大切です。

Que.3:

いまお仕事をされている大学、あるいはハンガリーの魅力や良さを教えてください。

Ans.3:

ペーチはハンガリーの国の南の位置にあり、地中海的な気温ということもあり、ほかの都市とは少し趣が違う街です。小さい街ですがコンパクトにまとまっていて住みやすい街です。開放的でリラックスした環境にあるためか人懐っこい人々が多いような気がします。

大学では2017年11月から建設が始まっていた新しい校舎が来年5月に完成する予定で施設はさらに充実して画期的になります。