2017年7月28日、長野県飯山市が将来の医師確保を目的として設ける「医師奨学資金」の奨学生4名が飯山市を訪問、市長、副市長、教育長以下、市の幹部と懇談を行いました。

懇談の席で飯山市の足立正則市長は奨学生たちに「しっかりとした知識を身につけて、将来市民の健康に寄与してほしい。また、医師は体力と精神力の両方が必要な仕事なので、部活などにも力を入れて、バランスのいい医師になれるように頑張ってください。」と激励しました。

飯山市を訪問したのは、増子智英さん(聖マリアンナ医科大学2年)、久保向輝さん(埼玉医科大学2年)、村松良一さん(信州大学3年)、雜部奏意さん(東京女子医科大学1年)で、飯山市のことについて市の幹部から話を聞き、将来の夢や目標について話し合っていました。

足立正則 飯山市市長
足立正則 飯山市市長

足立正則 奨学金生(奥から増子さん、久保さん、村松さん、雜部さん)
奨学生(奥から増子さん、久保さん、村松さん、雜部さん)

奨学生は市長との懇談後、将来の赴任先となる飯山赤十字病院の見学、古川賢一病院長との懇談を行いました。

古川賢一病院長は、北信医療圏と飯山赤十字病院の現状に加え、大先輩の医師として、キャリアの考え方や仕事への取り組み方についてアドバイスがありました。

古川病院長は「医師は最初の教育が肝心で、特に初期臨床研修を大学病院でじっくり行うことが将来の基盤を作ることになる。目先のことに振り回されず、じっくりと患者と向き合うことが大切だ。飯山赤十字病院は新幹線の駅から徒歩5分と近く、また、富山大学や信州大学と連携している。初期臨床研修や後期研修を大学病院で行いながら時々こちらに来ることも可能だ。しっかりと頑張ってほしい。」と語り、若手医師について地域医療だけではなくその先のキャリアも考えているということを強く訴えていました。

赤十字病院訪問後、奨学生は夕方まで飯山市の職員に案内のもと、飯山市内の施設や観光地を見学した。

古川賢一 飯山赤十字病院 病院長
古川賢一 飯山赤十字病院 病院長

増子智英さん
増子 智英さん

久保向輝さん
久保 向輝さん

村松良一さん
村松 良一さん

雜部奏意さん
雜部 奏意さん