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学力の本質とは
ブルームの6分類法と受験勉強の段階①

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学力が身につくプロセスを検証する。

人間が何かの技術を覚えてして使いこなせるようになるのには、いくつかの段階を踏まなくてはいけません。できることを一つ一つ積み上げていかなくてはいけないのです。

よく、学校や塾の先生に、分かっていないなら基本から勉強しなさい。と言われると思いますが、では、基本から勉強するってどういう事なのでしょうか。

この問いに正しく答えられる人は、たぶん、ほとんどいないと思います。

逆に、それが正しく、かつ明確にわかっているなら、もう、勉強方法が確立しているはずですから、成績はそれほど問題ないはずです。

ここから先は、勉強方法が確立していない人のために、「勉強することはどういうことか」と「各段階においてどのような目標を持って勉強したらよいか」について解説します。

1)ブルームの6分類法

ブルームの6分類法

ブルームの6分類法とは、技術を人間が習得するときの、人間の発達段階と、各段階における学習目標を示したものです。レベルの低い方から、記憶、理解、応用、分析、評価、創造、と続きますが、基本的に学習は、この順序で、各段階の目標をクリアしながら進めていかなくてはいけません。

ブルームの提唱する6段階を図にすると左図のようになります。

様々な知識に対し、人間は左図の下の段階から上の段階に向かって内容を深めていくのです。

受験勉強も同じで、下の段階が十分でないのに上の段階に取り組んでも効果が少なく、得るものがありません。

各段階を詳しく解説すると、下のようになります。

  1. 「記憶」ある知識を暗記していて、思い出すことができる段階です。
    【目標】知識を正確に暗記することが目標です。
  2. 「理解」暗記した知識を用いて、それに関連する事項を理解することができる段階です。
    【目標】暗記した知識を自由に想起できるようになる事が目標です。
  3. 「応用」ある問題を、適切な知識を使って解決することができる段階です。
    【目標】暗記した知識が何に使えるか熟知することが目標です。
  4. 「分析」ある複雑な問題文を、いくつかの部分に分解することができる段階です。
    いくつかの知識を関連付けて覚えたり、それらの階層構造を考えられる段階です。
    【目標】暗記した知識の構造や、代表的な問題の構造を理解することによって、未知の問題の構造把握ができるようになることが目標です。
  5. 「評価」ある評価基準を用いて、概念や問題を評価することができる段階です。
    【目標】評価基準を作り出すことができる事、概念や問題から評価の対象となる値を取り出すことができるようになることが目標です。
  6. 「創造」いくつかの部分を組み合わせて新しいものを作り出したり、新しい部分そのものを作り出すことができる段階です。
    【目標】既知の概念を部分に分け、階層構造化していること。異なる概念の持つ部分を組み合わせることができること。
    新しい出来事を適当な要素に分解し、理解することができる事などが目標です。

大学受験のほとんどは、答えの決まっている問題(これをクローズクエッションと言います。)です。唯一、小論文のみが自分の考え方を述べさせる問題(このように、正解のない問いをオープンクエッションと言います。)です。

ブルームの6段階の 1.~ 4.の段階をクリアすることがクローズクエッションに正確に応えられるようになるために必要なものです。

ですので、大学受験をする皆さんは、まず「記憶」し、それを使って周辺事項や発展事項を「理解」し、それを「応用」する練習を行い、最後に複雑な問題を「分析」する力を養う、という手順で学んでいけばよいのです。
大学受験で成績が思うように伸びない生徒の多くは、最初の「記憶」や「理解」の段階が不十分な状態で「応用」したり「分析」したりしようとします。冷静になって少し考えてみればわかる事なのですが、そもそも、必要な知識が不足しているのに「応用」などできるはずがありません。

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