中国、四国地方では島根大学、愛媛大学が大幅に志願者を減少させた、山口大学は全国で2番目に受験者が増加し、151名増加であった。

大学名センター配点:個別学力検査(二次試験)配点志願者数増減
島根大学700:460
(センター試験:国語、理科:各200点、英語、数学:各100点の傾斜配点)
431名減
愛媛大学550:700
(センター試験:国語:200点、英語、数学、理科、社会:各100点の傾斜配点)
104名減
鳥取大学900:70073名減
広島大学900:180020名増
神戸大学360:45029名増
徳島大学900:400
(二次試験:英語・数学)
90名増
山口大学900:600151名増

中国・四国地区は、センター試験の配点が二次試験の配点より高い大学の志願者数が増加しているように見え、九州地区の分析と矛盾するように見える。

しかし、志願者数が激減した島根大学、愛媛大学のセンター試験の配点を見てみると、ともに国語の配点が大きい傾斜配点となっており、この点が受験生が嫌気した理由と考えられる。

一方、徳島大学、山口大学は傾斜配点がないため、島根大学、愛媛大学を受験するのであれば、この2大学のどちらか、と考えた学生も多かったと思われる。また、この2大学は2015年度→2016年度で志願者数がそれぞれ414名、151名減少しており、志願者倍率は2.4倍、6.7倍であった。

島根大学、愛媛大学はそれぞれ9.9倍、9.8倍なので、2016年度の入試結果を見れば、徳島大学、山口大学の方がよりまし、に思えたと考えられる