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第一回:無理なく継続できる生活スタイルを作る

ざっくりいうと
① 社会人でも18歳の子でも勉強しなければいけない量は変わらない。
② 仕事をしているから無理してでも勉強。は続かない。
③ 作業ならできても、学習は疲れ切った体ですることは出来ない。
④ 無理する以前に、物理的に削れる無駄がある。例えば通勤時間。

「社会人で再受験なのだから、仕事も、勉強も頑張らなくてはいけない。」そうやって意気込むのは無理ありませんし、そうした覚悟を持つことは大切です。ましてや、家庭があり、子供がいるような状況での再受験であればなおさらでしょう。

ですが、どんなに意気込んでみたとしても、合格のために大学が要求する内容は変化せず、難易度は変わりません。その内容をクリアするために支払う努力の総量は、18歳の現役生も、30歳の社会人受験生も変わらないのです。

では、勉強をするにあたって、仕事と勉強の両立を目指す余り、疲労の蓄積や寝不足の状態になっている人と、心身ともにリフレッシュした状態の人の、どちらが内容を吸収しやすいでしょうか。

考えるまでもなく、リフレッシュした状態の人の方がパフォーマンスが良いに決まっています。

自分は再受験生なんだ。と言う事にフォーカスしすぎると、余計な力が入ってしまい、やたらと睡眠時間を削ってしまったり、無理な計画を立ててしまいがちです。

ですが、24 時間のうち、正社員なら少なくとも8 時間の労働時間があるのですから、プロ受験生の高校生や浪人生とは違うのだ、と割り切って、自分に使える時間から、逆算してスケジュールを立てる事が大切です。

睡眠時間は人にもよりますが、5 ~ 8 時間は確保するようにしましょう。それ以上短くなると、脳が疲れ切ってしまって効率が悪くなります。最悪、目を開けて寝ているという状態になってしまいます。

これでは意味がありませんね・・・

単純作業や軍隊にでも従事していて、頭が働いていなくても体を動かせばよい。というような状況なら睡眠時間を削ると作業量が増えますが、勉強は頭が働いていなければ何時間やっても無駄です。

無理をする前に、会社の近くの安いアパートに引っ越して通勤時間を短くしたり、夜遅くまでやっている貸自習室を借りて効率よく勉強することができる環境を作るなど、勉強と仕事を両立できる環境を作る努力をすることです。自分を痛めつけて喜んでいるようなことでは本末転倒ですし、周りも評価しません。

できる社会人受験生は無理をせず結果を出す。

1 日8 時間勤務だったとしても、会社の近くに自習室を借りて18 時から23 時まで勉強したとすると、1日5時間のまとまった勉強時間が取れます。その近くに住んでいれば、食事と風呂を済ませて24時30 分に就寝、6 時30分に起床して1時間ほど勉強したとすると、1日6時間の睡眠時間を確保できます。

勿論、住んでいる場所や状況によって異なると思いますが、正社員であっても(残業が無ければ)1日6時間の学習時間を確保することができるのです。

ところで、皆さんが高校生のころ、1日6時間、まじめに勉強したことがあるでしょうか。普通の高校生はそんなに勉強していないはずです。授業を聞いている時間があるにせよ。本当に集中して取り組んだ時間はこれよりずっと短かったはずです。ですから、社会人だからと言って本当に高校生よりも不利なのかと言うと、確かに会社がありますから不利に思えるかもしれませんが、実はそれほど大きな差がないのです。

また、自分は大人なので記憶力が悪い、大人なので時間が取れない、大人だから・・・。と言うのは、自己暗示であることがほとんどです。

仮にそうだったとしても、そのことに振り回されて体調を崩すまで頑張って、その結果受験勉強を続けることができなくなってしまったり、仕事に支障が出たり、勉強の進度が著しく遅くなってしまうようでは全く意味がありません。

やる時間とやることを合理的・冷静に決定し、理性的にスケジュールを立て、毎日しっかり睡眠時間を取り、体調を一定に保って、スケジュールを淡々とクリアしていく。これこそ社会人、できる大人の姿ですし、実はこれが一番効率の良い方法なのです。