長野県飯山市の医師修学資金の受給を決めた、聖マリアンナ医科大学1年生の増子智英さんに、医師になろうと思ったきっかけ、飯山市の奨学金受給を決めたきっかけと理由についてお話を伺いました。

平野:

初めまして、自治体奨学金を受給されている方に、受給を決めた理由とこれからの目標について伺っています。増子さんは渋谷教育学園渋谷高校卒業で、長野県にはあまりなじみがないと思うのですが、飯山市の奨学金を受給することを決めた理由は何ですか。

増子:
増子智英

高校生の時に地域の病院の医師体験で、訪問診療に同行したことを通じて、地域医療に関心を持っていました。地域医療への貢献が今の私の目標です。

一方、私立医学部のため、学費が高額なので、自費の負担の軽減を図りたいという思いもありました。そのため、飯山市の修学資金を受給しました。

平野:

なるほど、飯山市の奨学金を知ったのはいつごろですか。

増子:

2016年の5月上旬です。インターネットで医学生奨学金について検索していた父が見つけ、飯山市に連絡をして説明をしていただきました。

平野:

ところで、増子さんが医師になろうと思ったきっかけは何でしょうか。

増子:

進路を考え始めたのは高校1年生の終わりごろでしたが、それまでにも人の役に立つ職業に就きたいという思いから、医師という職業を意識していました。

高校2年生の夏に、地域の病院が開催している医師体験に参加させていただきました。そこで、人工透析の様子や、医師の回診に同行させていただく体験を通じて、医師になり、患者さんの力になりたいと強く思うようになりました。

平野:

念願がかなって医学部に合格されましたが、どのような医師になりたいと思いますか。

増子:
増子智英

大学で多くのことを学び、患者さんに寄り添い、状況やお気持ちをよく理解し、患者さんに最適な治療をできるような医師になりたいと思っております。

また、看護師や理学療法士や作業療法士などの医療に従事される方と人間関係を作り、しっかりと連携したチーム医療のできる医師となり、飯山市の皆さんに信頼されるような医師になりたいと思っております。

平野:

大学生活が始まって4か月がたちましたが、大学での生活はいかがですか。

増子:

大学では座学での講義に加え、様々な実習が始まりました。例えば、早期体験実習では、大学病院内での見学実習や救急車同乗などを行い、少人数で一つの場所を見学させていただき、担当者から直接に様々なことを学ぶことができました。

また、形態実習という実習では実際に脳や骨を観察し、生体基礎実習では自然科学の原理や原則を学ぶために様々な実験器具を用いて実習を行うなど、多くのことを学んでいます。

部活動は、卓球部に所属しており、放課後は卓球の練習をしています。週3回程度の練習ですが、チームメイトとともに励み、7月末には4泊5日にわたる合宿に参加しました。

平野:

最後に、将来の抱負についてお願いします。

増子:

医学部生として医師になるための学業に励み、しっかりとした技術と心構えをもって飯山市に赴任したいと思います。